アルカラス 王者を襲う「ターゲット」の重圧


現地3月9日、アメリカ・インディアンウェルズで開催されている「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ATPマスターズ1000)の男子シングルス3回戦が行われ、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク1位)は、第26シードのアルトゥール・リンデルクネシュ(フランス/同28位)と対戦。セットカウント0-1、第2セットも先にブレークを許す窮地に立たされたが、6-7(6), 6-3, 6-2で逆転勝利を収め、5年連続のベスト16進出を決めた。


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第1セット、両者はスライスやドロップショットを織り交ぜたハイレベルな攻防を展開した。アルカラスはセットポイントを握る場面もあったが、フォアハンドのミスなどで取り切れず、タイブレークの末にセットを失う。続く第2セットも立ち上がりのサービスゲームをブレークされる苦しい展開となった。

試合後の会見でアルカラスは、対戦相手が常に高いパフォーマンスを発揮してくる現状について、「正直に言うと、毎ラウンド、ロジャー・フェデラーと対戦しているような気分で、時々疲れてしまう。彼らは本当に、正気とは思えないようなレベルでプレーしてくるんだ。もし彼らが毎試合、あれぐらいのプレーをできるならもっとランキングが高くてもいいはず」と本音を漏らした。

さらに、「自分自身がターゲットになっていると感じている。相手はそれほどのテニスをしなければ勝てないと考えて挑んでくるからだろう」と、世界王者ゆえの難しさを語った。

チャンスを活かしきれなかったアルカラスは、いら立ちもあったという。だが、「それを受け入れ、メンタルを強く保ってチャンスを待った」と、冷静さを失わなかった。第2セット、第3セットを通じて10本のブレークポイントのうち4本をものにし、一気に試合をひっくり返した。第2セット序盤には足首をひねる場面も見られたが、第3セットの動きには影響を感じさせず、圧倒的な修正力を見せつけた。


この勝利により、アルカラスは2026年シーズンの開幕からの連勝記録を「14」に伸ばした。また、屋外ハードコートでの連勝も、昨年のマイアミ大会から続く「32」に更新している。

1月の「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)で史上最年少での生涯グランドスラムを達成し、2月の「カタール・エクソンモービル・オープン」(カタール・ドーハ/ATP500)も制しているアルカラス。今大会では2023年、2024年に続く3度目のタイトル獲得を狙う。

4回戦でアルカラスは、第13シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/同13位)と対戦する。ルードもまた、3回戦で第24シードのバレンティン・バシュロ(モナコ/同26位)を逆転で下して勝ち上がっている。
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