サバレンカ 女王の貫録見せて7年半ぶりの再戦を制す


現地3月10日、女子ツアー「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/WTA1000)のシングルス4回戦が行われ、第1シードのアリーナ・サバレンカ(世界ランク1位)が第16シードの大坂なおみ(フリー/同16位)を6-2, 6-4のストレートで下した。サバレンカは昨年大会から続く、出場したWTAツアー15大会連続でのベスト8進出という驚異的な記録を達成した。


【動画】サバレンカ 大坂なおみに快勝し「BNPパリバ・オープン」8強入り マッチハイライト

27歳のサバレンカは今季、開幕戦の「ブリスベン国際」(オーストラリア・ブリスベン/WTA500)でツアー通算22度目のタイトルを獲得。続く「全豪オープン」でも決勝に進出するなど、最高のスタートを切っている。

中東遠征を欠場し、リフレッシュして臨む今大会。初戦の坂詰姫野(橋本総業ホールディングス/同136位)、3回戦のジャケリン・クリスチャン(ルーマニア/同35位)をいずれもストレートで破り、危なげなくベスト16に駒を進めていた。

4回戦の相手は、元世界ランク1位の大坂。両者の対戦は、大坂がグランドスラム初制覇を遂げた2018年全米オープン以来、約7年半ぶり。サバレンカにとっては、当時敗れた相手への雪辱戦でもあった。

第1セット、サバレンカは序盤からパワーだけでなくスライスを織り交ぜ、緩急をつけたラリーを展開する。大坂に3本のダブルフォールトが出た第3ゲームでブレークに成功すると、その後も精度の高いサーブと弾道の高いストローク、さらにドロップショットを駆使して大坂に的を絞らせない。第7ゲームで2度目のブレークを奪い、6-2でセットを先取した。

第2セットでは、出産後の復帰から調子を上げている大坂も集中力を高め、ショットの質を向上させる。しかし、女王の座を2024年10月から守り続けるサバレンカは、簡単には主導権を渡さない。
拮抗した展開のなか、第7ゲームのチャンスを確実に仕留めてブレーク。サバレンカはこの試合、56ポイントのサービスポイントのうち39ポイント(70%)を獲得し、一度もブレークを許さない完璧な内容で押し切った。

試合後の会見で、サバレンカは自身のパフォーマンスを次のように振り返った。

「今日のパフォーマンスには非常に満足している。コートに多様性をもたらし、常に彼女に予測させたこと、そしてサーブが良かったことが勝因だと思う。リズムを変え、異なる高さとスピードでボールを相手コートに返すよう心掛けた」

また、大坂との対戦が7年半もの期間が空いたことに、「これほど長くツアーにいて、1度しか対戦がないなんて信じられない」と驚きを露わにしつつ、「私は大きく変わったわ。自分自身について多くのことを学んで、感情をコントロールできるようになったし、経験も積み、グランドスラムのタイトルも手にした。あの頃とは完全に別人だと思う」と、精神面での成長を強調した。

準々決勝では、第6シードのアマンダ・アニシモワ(アメリカ/同6位)を6-4,6-1で破った第10シードのビクトリア・エムボコ(カナダ/同10位)と対戦する。

14大会連続で準々決勝進出を果たした記録は、2006年から2008年にかけてジュスティーヌ・エナン(ベルギー)が記録した25大会連続に次ぐ快挙であり、現在の女子テニス界におけるサバレンカの圧倒的な安定感を示している。
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