シナー、「攻撃性」が光り新星との激闘を制す


現地3月10日、男子ツアー「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ATPマスターズ1000)シングルス4回戦が行われ、第2シードのヤニック・シナー(イタリア/世界ランク2位)は、ジョアン・フォンセカ(ブラジル/同35位)を7-6(6), 7-6(4)で下し、準々決勝進出を果たした。

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今季のシナーは、連覇を狙った1月の全豪オープン準決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア/同3位)に敗れ、2月のATP500ドーハでもベスト8止まり。
これまでの実績からすればやや出遅れた立ち上がりとなっていた。

しかし、今大会は初戦のダリボル・スブルチナ(チェコ/同109位)戦を6-1, 6-1と圧倒。3回戦でもデニス・シャポバロフ(カナダ/同39位)を6-3, 6-2で退け、本来の調子を取り戻している。

この日の相手は、急成長を遂げている19歳のフォンセカ。初対戦となった一戦、シナーは序盤にピンチを迎えたものの、中盤はリターンゲームでプレッシャーをかけ続ける。対するフォンセカも気迫のこもったプレーときわどいコースへのサーブで対抗し、シナーはあと1本が遠くブレークを奪えない。

第1セットのタイブレークでは、2-3から2度のミニブレークを許し3-6と追い込まれたが、シナーは冷静だった。3本のセットポイントをしのぐと、怒濤の5ポイント連取により7-6(6)でセットを先取する。

第2セットも一進一退の攻防が続く。シナーは第6ゲームでこの日最初のブレークに成功し、5-3でサービング・フォー・ザ・マッチを迎える。しかし、ここでフォンセカが豪快なフォアハンドで反撃しブレークバック。試合は再びタイブレークに突入した。


先にリードを許したシナーだったが、3-4から一気に4連続ポイントを奪取。最後はフォアハンドのリターンエースで締めくくり、同大会2年ぶり3度目の8強入りを決めた。この勝利により、シナーはマスターズ1000での通算勝利数を97とし、イタリア人選手としての最多勝記録を更新した。

試合後、シナーは接戦を振り返り、「重要なポイントでいくつか良い解決策を見つけることができた。非常に質の高いプレーヤーとのタフな試合だったが、勝利できて嬉しい」と語った。

また、勝負の分かれ目について、「どちらのタイブレークでも、とにかく攻めに転じようとした。今日の試合では、アグレッシブにプレーできたことが勝敗を分けたと感じている」と分析。プレースタイルが自身に似ていると評されるフォンセカについては、「彼は恐れを知らず、ショットを打ちに行くことを好む。テニス界にとって彼のような存在は非常に素晴らしいことだ」と惜しみない賛辞を送った。

準々決勝では、第18シードのアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナ(スペイン/同19位)を4-6, 6-1, 7-6(4)で下した第25シードのラーナー・ティエン(アメリカ/同27位)と対戦する。

両者は昨年9月の「チャイナ・オープン」(中国・北京/ATP500)決勝で対戦しており、その際はシナーが6-2, 6-2でストレート勝ちを収めている。

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