シナー メドベージェフを振り切り接戦を制してインディアンウェルズ初優勝


現地3月15日、男子ツアー「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ATPマスターズ1000)のシングルス決勝が行われ、第2シードのヤニック・シナー(イタリア/世界ランク2位)が、第11シードのダニール・メドベージェフ(ロシア/同11位)を7-6(6)、7-6(4)で下して大会初優勝。この勝利により、シナーはノバク・ジョコビッチ(セルビア/同3位)、ロジャー・フェデラー(スイス)に続く史上3人目のハードコート主要大会完全制覇の偉業を成し遂げた。


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今季のシナーは、連覇を狙った1月の全豪オープン準決勝でジョコビッチに敗れ、2月のドーハでもベスト8止まりと、昨季の勢いからすれば静かな立ち上がりとなっていた。しかし、今大会では圧倒的なパフォーマンスを披露した。

今大会、初戦のダリボル・スブルチナ(チェコ/同109位)を6-1, 6-1で圧倒したのを皮切りに、3回戦でデニス・シャポバロフ(カナダ/同39位)を6-3, 6-2、4回戦でジョアン・フォンセカ(ブラジル/同35位)を7-6(6), 7-6(4)、準々決勝でラーナー・ティエン(アメリカ/同27位)を6-1, 6-2、準決勝でアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同4位)を6-2, 6-4でそれぞれ下し、1セットも落とすことなく決勝進出を果たした。

決勝の相手は、準決勝で第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン/同1位)を破ったメドベージェフ。過去の対戦成績はシナーから見て8勝7敗と拮抗していたが、直近ではシナーが圧倒しており、この試合でもその勝負強さが光った。

第1セット、シナーは右足首のテーピングを巻き直すためにメディカルタイムアウトを取る場面もあったが、時速200kmを超えるサーブを武器にキープを続ける。タイブレークでは、メドベージェフのボレーミスを見逃さず、7-6(6)で先取した。

第2セットのタイブレークでは、自身のダブルフォールトもあり一時0-4と絶体絶命のピンチに陥る。しかし、ここからシナーが猛攻を仕掛け、怒濤の7連続ポイントを獲得。1時間55分の激闘に終止符を打った。試合を通じ、シナーは第1サーブが入った際のポイント獲得率で91%という驚異的な数字を記録した。

オンコートインタビューでシナーは、タイブレークの逆転劇について次のように振り返った。


「自分を信じ続け、プッシュし続けた。普段よりも少しだけ積極的にショットを打ちにいった。第3セットになれば互角のスタートになるため、このセットで終わらせるようベストを尽くした。非常に嬉しい。素晴らしい結末だった」

フェデラー、ジョコビッチに続いて史上3人目となるハードコートの主要タイトル(全豪、全米、全マスターズ、ツアー最終戦)をすべて揃えたことについては、「素晴らしい達成感だよ。今日は非常にタフな試合だったが、状況をうまく処理できた」と手応えを語った。

現在、世界ランク2位のシナーは、首位アルカラスとの差を縮めつつある。次戦のマイアミ、そしてその後のクレーコート・シーズンに向け、「リズムを崩さずにいたい。次はクレー前の最後のハードコート大会なので、ベストを尽くす」と意気込みを見せた。

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