※2014年9月撮影
トップ画像は、土佐北川駅下りホームに停まる交換列車。
駅名標。
穴内川の護岸壁上に旧線が通っていました。
阿波池田側は橋梁の終端部が大豊トンネルの坑口です。
高知側、先の左側で旧線が分岐していました。
土佐北川駅を出発。大豊トンネルに入ります。後方展望。
土佐穴内駅~大田口駅間も1954年(昭和29年)和田トンネル(1,198m)を経由する新線になっています。また1968年(昭和43年)大歩危トンネル(4,179m)によって新線に切り換えられています。
この様に土讃線は、世界有数の大断層地帯である中央構造線の造山運動で形成された四国山地を貫いて吉野川、穴内川沿いを走る風光明媚な車窓でしたが、より安全なトンネルによる新線に切り換えられることで阿波池田~土佐山田間67.4kmのうち35%近い約24kmがトンネル区間なのです。しかも電化を阻む狭小なトンネルも多く蒸気機関車時代は煙害がひどく死者もでました。
当然、人口希薄地帯ですから、優等列車を除く運行本数も多くはありません。
大歩危トンネルで県境を越え、徳島県に入りました。大歩危駅です。祖谷(いや)の葛橋は国指定の重要有形民俗文化財ですが、駅前からバスで30分ほどかかります。徳島駅ホームにある祖谷そば「麺屋れもん」の蕎麦が好きなのでイヤでも祖谷という地名は覚えています。
大歩危駅を出ました。後方展望が山並みを見せてくれます。
右に白く見えるのは吉野川を渡る大歩危橋。
第2吉野川橋梁を渡って左岸を行きます。小歩危駅は左岸にあります。
駅名標。1935年(昭和10年)開業時は、西宇駅でした。駅所在地は徳島県三好市山城町西宇なのです。1950年(昭和25年)小歩危駅に改称。
キハ54形にトイレはありません。小歩危駅でトイレ休憩です。それ程長くは停まっていなかったと思いますが、筆者も小用をたしました。
小歩危駅を出発。断崖を削って無理矢理に作られた駅です。
吉野川の流れを見ながら進みます。
しかし、本当にこの様な断崖絶壁の間によくまぁ線路を敷いたものだと通る度に感嘆します。
※筆者は既にコラムなどで青春18きっぷ鉄道旅の写真を度々使用しています。重複していますが、御容赦ください。
※価格などは2014年当時のものです。
(写真・文/住田至朗)



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