※2020年8月撮影
トップ画像は、JR西日本呉線仁方駅。駅舎はスレート屋根。
仁方駅は無人駅です。従って駅舎の大部分は使われていません。駅舎の大きさや無人化は、個々の駅が持つ歴史的経緯などによるものですが、比較的大きな駅舎の無人駅を見ると単純に「もったいないなぁ」と淋しくなります。駅によっては地方自治体などがスペースを有効利用していて「駅のために良かったなぁ」と嬉しく思います。
木造駅舎ファンとしては、過去の遺物では無く、歴史の風合いを感じさせる現役の駅舎として末長く使われて欲しいのです。
閑話休題。
安芸川尻駅から乗った11時17分の下り広行が仁方駅下りホームを遠ざかってゆきます。時刻は11時23分。

ちょうど上り三原行電車も列車交換して離れて行きました。

下りホームから木造駅舎。

こちらは三原駅方面。もう上り電車は見えません。

この駅には跨線橋はありません。2018年(平成30年)末頃に解体撤去された様です。呉市が設置した跨線橋が頭上にあります。後でこの跨線橋で上りホーム側に行って駅舎を覗きます。

下りホームの駅名標。

仁方駅は、1935年(昭和10年)開業。1946年(昭和21年)仁堀連絡船開設。日本国有鉄道が仁方駅近くの仁方港と四国松山の予讃線堀江駅近くの堀江港とを結ぶ鉄道連絡船(37.9km)を運航していたのです。
仁方駅は1976年(昭和51年)貨物取扱廃止。国鉄分割民営化でJR西日本に移管された後、業務委託駅を経て2003年(平成15年)からは無人駅です。2007年(平成19年)ICOCA専用改札機(カードリーダー)設置。
下りホームから木造駅舎。

ホーム側の正面。

ホーム同士を結ぶ跨線橋がありませんから、下りホームにも南口があります。簡易自動改札機も設置されています。

では呉市の設置した跨線橋を渡って駅の北側に行きましょう。
(写真・文章/住田至朗)