トップ画像は、JR東日本釜石線遠野駅。
小佐野駅を出て15分ほどで鬼ヶ沢橋梁が左に見えます。

2016年11月に花巻駅から釜石駅に向かった時の前面展望。鬼ヶ沢橋梁を渡ります。右下に釜石線が見えています。

小佐野駅から20分足らずで陸中大橋。かつて釜石鉱業所、釜石鉱山があって大きな木造駅舎もありました。

貨物列車に鉱石を積み込んでいたホッパーの骨組みが残っています。

駅名標。

陸中大橋駅を中心にした半径500m(直径1km)の円内には22世帯41人が住んでいます。(国勢調査2010年)しかし、釜石鉱業所の社宅があった頃には駅の周囲に約8000人が暮らしていました。住民用の病院や学校もあったそうです。
2016年11月に下り列車に乗って来た時は陸中大橋駅で上り快速列車と交換しました。小雪が舞う中、ホームに立っていると山から猪を撃つ鉄砲の音が「ポーン ポーン」と遠く、妙に長閑に聞こえたことを思い出します。

陸中大橋駅を出発した後方展望。こちらにもホッパー跡があります。

第二・第一大橋トンネルで高度を上げて方向を180度転換、さらに第六~第一唄貝トンネル、土倉トンネル(2,975m)で最大の難所仙人峠を避け土倉峠の東側を回り込みます。陸中大橋駅から直線距離なら4km程ですが、駅間は倍の8.3km。上有住(かみありす)駅です。釜石線の全通は戦後の1950年(昭和25年)。上有住駅もこの年に開業。住田町に唯一ある鉄道駅ですが町の中心からは大きく離れています。
駅を中心にした半径500m(直径1km)の円内に住人は7世帯13人と釜石線では最少。

これは2016年、反対方向からの上有住駅前面展望。右の階段で道路に降ります。

2020年の旅は、遠野駅上り1番線に到着、そのまま跨線橋に上がります。

古レールが使われています。

跨線橋から釜石駅方面。

跨線橋から遠野駅舎。立派です。

島式下りホームに降りて駅舎。

大きいので正面は写真1枚にはおさまりません。


盛岡駅方向に進んで駅舎全体。

盛岡駅方面です。

釜石駅側を見ます。ちょうど釜石線の真ん中辺りです。

では次回は遠野駅舎をゆっくり眺めます。
(写真・文章/住田至朗)
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