トップ画像は、JR東日本釜石線遠野駅。
上りホーム1番線、奥は盛岡駅方面。

改札口を入って窓口。列車の発着時以外は閉められます。筆者も島式ホームに行って写真撮っていたら駅員さんに「ホームから出てください」と怒られました。ゆっくり写真は撮れません。鉄道ファンの皆様ご注意下さい。

改札口というかホームへの出入口。13時10分に遠野駅に着いて、次の上り列車は15時9分まで2時間近く開きます。

幸い待合室は冷房が効いています。

距離的に遠野駅は盛岡駅と釜石駅の中間です。乗車券も同じ860円。筆者は青春18きっぷです。

待合室は、高校生が多かったかな。

キオスクっぽい売店がありましたが空腹を満たすものは売っていませんでした。う~んオナカがへりました。

外気温は、釜石の35.9度よりも内陸部なのでさらに高そうです。でも外に出ます。

遠野駅は、1914年(大正3年)岩手軽便鉄道によって開業。1936年(昭和11年)国有化され国鉄釜石線の駅になりました。1949年(昭和24年)盛岡駅~遠野駅間が軽便鉄道軌間762mmから狭軌(1067mm)に改軌完了。1950年(昭和25年)釜石駅まで全通。駅前に70周年の旗が飾られています。国鉄分割民営化でJR東日本に移管。1995年(平成7年)2階の保線区事務所を改造、宿泊施設「フォルクローロ遠野」がオープン。

「フォルクローロ遠野」の出入口。閉まっていましたが名前入りの灰皿があったので一服。「フォルクローロ遠野」に泊まって駅舎で寝たいと思っていましたが、果たせませんでした。

駅舎は、1950年(昭和25年)コンクリートブロック造りで建設されました。屋根は美しい瓦葺きです。

駅前ロータリーがあってタクシーが客待ちをしています。

駅前の池には遠野名物のカッパがいます。

遠野と言えば柳田國男さんの『遠野物語』です。老後の楽しみに柳田國男全集(ちくま文庫版32冊)が書架にありますが、いつになったら読めることやら・・・。

カッパのいる池の場所が分かります。

こちら側からも。

遠野市観光協会で食事のできるお店を尋ねました。それが何と、すごく少ないのです。マジ? 観光地じゃないの?

教えてもらった「うめのや」、お昼の営業時間14時までに滑り込みセーフ。写真は食後に店を出て撮っています。

涼しい店内で親子丼を食べて復活。駅に戻ります。道路案内に大工町!?

思わず今は亡き寺山修司さんの「大工町 寺町米町 仏町 老母買ふ町 あらずやつばめよ」(歌集「田園に死す」)を口ずさんでしまいました。
しかし暑いです。

駅前まで戻って奇妙なものに気付きました。信号機の柱の上、分かりますか?

何やら祈っている様な少女像が乗っているのです。

何だか不思議な遠野駅でした。
(写真・文章/住田至朗)
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