2021年4月10日、JR嵯峨野線八木駅の橋上駅舎の供用が始まりました。新駅舎には東口と自由通路、改札内とホームを結ぶエレベーターが設置され、バリアフリー化も実現しています。
八木駅は1899年に開業した古い駅。1934年(昭和9)年に建てられた旧駅舎は、地域のシンボルとして住民たちに親しまれてきました。
しかし旧駅舎は京都方面ホームのある1番線にあり、園部・福知山方面に向かう2番線を利用するには狭い跨線橋(こせんきょう)を渡らなければいけません。そのため利用者からは、かねてからバリアフリー化を求める声が上がっていました。
そこで念願の新駅舎が作られることとなり、旧八木駅舎は2019年8月に解体。今回供用が始まった新駅舎が建てられたのです。
この日行われた記念式典では、主催の南丹市からは西村良平市長が、JR西日本からは京都支社副支社長の小菅謙一氏が出席。地元出身の政治家や関係者を招き、新駅舎の供用開始とバリアフリー化を祝いました。
「感慨無量です。駅舎を起爆剤として多くの人を迎え、南丹市の玄関口としてますます地域全体が発展するように心待ちにしています」
そう語る西村市長は、八木駅新駅舎の完成を楽しみに待っていた一人です。「本当はヤギを飼っていたので、そのヤギにこれをかぶせて登場させたかったのですが……」と取り出したのは、南丹市の市章が入ったオリジナルの駅長帽子でした。
残念ながら飼っていたヤギは昨年秋に死んでしまったそうですが、ヤギの代わりに市長本人がその帽子を披露。
小菅京都支社副支社長からは、近くに見える八木城跡の山並みに合うようにデザインされた駅舎外観などの地域住民に愛される駅づくりについて紹介がありました。
特に式典会場となった待合スペースは、旧駅舎をイメージしたレリーフを作り木をふんだんに使ったデザインが特徴です。
「八木駅は100年に渡り地元の人たちに愛されてきました。この駅が街の玄関口としてこれからも引き続き愛されるように、街のみなさんと一緒に駅作りを続けていきたいと思います」(小菅副支社長)
また、小菅副支社長は「手前味噌な話になるのですが……」と前置きしつつ、八木駅のちょっとしたこだわりポイントについてこう話しました。
「弊社では駅を作る場合、機械区や建築区などがそれぞれの担当場所を作ります。だから場合によっては、細かなパーツの色がちょっと合わないこともあります。だけどこの駅は現場どうしで連携して、細かな色もきちんと調和するように作っています。こういう横の連携を大事にして作った駅なので、そういう意味でもうれしい駅ですね」(小菅副支社長)
JR八木駅は京都駅から乗換なしで約30~40分とアクセスも良い駅です。南丹市とJR西日本はこのアクセスの良さを活かした駅づくり、街づくりを考えています。
「明るく力強い駅舎になりました。官民一体となって、この駅舎にふさわしい街を作らなければと思っています」(西村市長)
「魅力ある八木駅を地域のみなさま、南丹市や関係者のみなさまと一緒に、多くの方に愛される駅にして、関係人口を増やしていきたい」(小菅副支社長)
なお、今回供用が始まったのは八木駅橋上駅舎ならびに自由通路です。
文/写真:鶴原早恵子



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