※2021年4月撮影
トップ画像は、肥薩線白石駅を訪問した後、熊本県道304号で球磨川沿いに一勝地駅に向かっている途中。球磨川の対岸にドーム屋根、球泉洞森林館・エジソンミュージアムの不思議な建築が見えました。
その先で球泉洞駅。豪雨被害で駅舎は骨組みが露わになっています。

写真を撮っている場所には、駅前店舗が数軒ありました。跡形も無くなっています。その関係者の方なのか、数人が花を手向けに来られていました。

2016年(平成28年)7月、球泉洞駅ホームから下を写したものです。上の写真は右の店舗のあった辺りから写したものです。もはや、言葉もありません。

一勝地駅に着きました。

駅舎全体を写すために駅前通りに降りました。

駅出入口。一勝地駅は大正3年(1914年)火災で焼失。現在の駅舎は、その時に再建されたものです。

ホームに出て構内踏切から下り線と左の駅舎。中線は撤去されて右の上りホームは単式になっています。列車の運行がないので線路が錆びているのが寂しいですね。

上りホームから駅舎。築100年以上ですがキレイに整備されています。

上りホームの南側には側線があります。

一勝地駅は、1908年(明治41年)開業。
駅舎ホーム側正面。

2016年(平成28年)7月撮影の一勝地駅改札口。現在と同じ場所に球磨村のマスコットキャラクター球磨太郎(くまんたろう)が置かれています。

上りホームの「肥薩線沿線観光之図」。SL人吉停車駅にあります。

角度を変えて駅舎。

人吉駅に向かう途中、渡駅にも寄りました。形は残っていますが、実質的にはかなり被害を受けていました。

球磨村の発表では渡地区の建物被害は、全世帯の54%という凄まじいものです(※データは2021(令和3)年3月に策定された球磨村復興計画から。

ホーム側の電柱が倒れています。ニュースなどでは駅の路盤が流出したと伝えられていました。

渡駅も駅舎内には入りませんでした。人吉駅に向かいます。
(写真・文/住田至朗)
※木造駅舎などJR九州さんの許可をいただいて撮影しています。
※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)他を参照しています。
※鉄道撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいているものです。鉄道は感謝の気持ちを持って撮影しましょう。