トップ画像は、山田線区界(くざかい)駅。駅出入口。
区界駅は国道106号線に面しています。国道から少し上って駅舎があります。駅舎解体などの準備で来ていた方々の自動車が駐まっています。駅舎は駅が開業した1928年(昭和3年)建造。
駅入口に「区界駅開業50周年記念」の石碑がありました。区界小唄「わらび折るてを なぜとめさせて やぶのうぐいす 誰をよぶ 行こかあの娘と すヾらんかりに かぶとお山の ふもとまで」と刻まれています。「かぶとお山」は、駅の東3kmにある兜明神獄(1,005m)。この地が鉄道敷設前は宮古と盛岡を行き交う人々の難所だった区界峠です。
区界駅は1928年(昭和3年)開業。石碑は、1978年(昭和53年)に建立されたことになります。背後は国道106号線、区界駅という駅名が示すように盛岡市と宮古市の境界に駅があります。
区界駅は、1928年(昭和3年)開業。2015年(平成27年)12月土砂流入で営業休止。窓口業務は継続。2016年(平成28年)窓口業務休止。2017年(平成29年)上米内駅~川内駅復旧で営業再開。窓口業務も再開。2018年(平成30年)交換設備撤去。CTC化で駅は無人化。
区界駅、上り列車は6時34分の後は17時40分と19時48分。下りは始発が18時38分、最終が20時46分。これが停車する列車の全てです。青春18きっぷで何度か山田線に乗りましたが、早朝か夕方なので撮影するのがシンドイ路線です。
この木造駅舎は残念ながらもう存在していません。
木造駅舎の見納めだと思うとなかなかすぐに次の駅に向かう踏ん切りがつきません。
愚図愚図と駅舎を眺めていました。
手前の待合室、窓の内側にかかっているのは「旅もよう」。1980年代から90年代にかけてJR東日本の各駅に置かれていた小冊子です。区界駅版の裁断して綴じられる前の状態が貼ってありました。
※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は何よりも安全が最優先。あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。
(写真・文章/住田至朗)



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