※2020年8月撮影
トップ画像は、山陰本線奈古駅。屋根はトタン葺き。
奈古駅は、国道191号線に面しています。国道に直角で当たる道で信号待ちの間にレンタカーの運転席から撮っています。ちょうど駅が見える絶好のポジションだったのです。トップ画像は、このカットをトリミングしています。
国道191号線と山陰本線は時々離れますが益田駅までほぼ並走します。その先山陰本線は国道9号線に沿って宍道湖の南岸を走り鳥取県の大岩駅まで一緒です。
奈古駅は、1929年(昭和4年)日本国有鉄道美禰線(当時)の駅として開業しました。1933年(昭和8年)美禰線の一部が山陰本線に編入され、山陰本線の所属駅になりました。1979年(昭和54年)貨物取扱が廃止されます。国鉄分割民営化でJR西日本の駅になりました。その後、時期は分かりませんが駅は無人化されています。
駅舎の前には植込みがあって松の木が育っています。郵便ポストと電話ボックスのコンビ。奥には駐輪場があります。
南西側から。こちら側にも駅舎の前には石が置かれ植込みがあります。奥の植込みの向こうにレンタカーが見えています。
駅出入口。建物財産標がありました。「鉄 本屋1号 奈古駅 昭和4年4月30日」と記載されています。駅開業のタイミングです。
この駅は表側にも、山陰本線の長門粟野駅(1930年)、三見駅(1925年)、長門大井駅(1929年)にあった壁面下部の装飾板が貼られています。駅舎の表側は三見駅に続いて2駅目。
奈古駅を出発して山陰本線木与駅の手前、北長門海岸国定公園清ヶ浜あたりです。山陰本線はすぐ横(山側)を走っていますから車窓から見ることのできる風景です。
さらに進んで阿武町尾無(おみ)漁港の横、日本海を見ながら走る山陰本線。この後国道191号線は内陸に入りトンネルで須佐駅に抜けてしばらく山陰本線と並走しますが海側に寄ってゆき次の江崎駅には県道304号線を右折して向かいました。
※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は何よりも安全が最優先。あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。
(写真・文章/住田至朗)