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※2020年8月撮影

トップ画像は、山陰本線荒島駅。横長の屋根瓦がキレイな木造駅舎ですが右の巨大な駐輪場で駅舎の見える範囲はトップ画像がほぼ全てです。

路線延長673.8kmの山陰本線、ちょうど半分が336.9km。荒島駅は、京都駅から営業キロが336.6km。300mほど京都寄りですがこれで山陰本線のほぼ真ん中まで到達しました。

むしろこの駅まで、山口県内は撮り忘れた幡生駅を入れれば11駅、特に島根県はこの荒島駅で18駅目と木造駅舎銀座状態でした。この次下車して、遅い昼食にありつく米子駅からは鳥取県です。これから京都駅まで、鳥取県、兵庫県、京都府を通ってゆきますが29駅も木造駅舎はありませんね。

荒島駅、駅前は駅前広場(バスロータリー)があって目の前の久白川を渡ります。橋を渡って県道190号線から見ても大きな駐輪場が圧倒的な存在感です。山陰本線の北側にあるコンクリート工場の巨大なサイロも見えます。

【木造駅舎カタログ】山陰本線28/128 荒島駅
※2020年8月撮影

荒島駅は、1908年(明治41年)開業。翌1909年(明治42年)線路名称制定で山陰本線所属駅になりました。1963年(昭和38年)貨物取扱がいったん廃止、翌年再開されますが、1977年(昭和52年)に再度廃止。

1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化で荒島駅はJR西日本に承継されました。

駐輪場に圧倒されて駅出入口を撮り忘れてしまいました。建物財産標があって、「鉄 本屋1号 昭和10年8月31日」の記載。1935年、鉄道省の時代に改築されています。

【木造駅舎カタログ】山陰本線28/128 荒島駅
※2020年8月撮影

「あらしま駅駐輪場」壁面には、平成29年度荒島小学校4年生の手による大きな看板。魚や貝などがたくさん描かれています。荒島駅北側の中海は汽水湖なのにクロダイやヒラメがいるんですね。

【木造駅舎カタログ】山陰本線28/128 荒島駅
※2020年8月撮影

駐輪場自体が立派な木造建築です。

【木造駅舎カタログ】山陰本線28/128 荒島駅
※2020年8月撮影

荒島駅は、所謂(いわゆる)「はかま腰屋根」です。15駅目の「JR鬼瓦」が大盤振る舞いされています。写真をトリミングしているので画像が粗くてすみません。

【木造駅舎カタログ】山陰本線28/128 荒島駅
※2020年8月撮影

「JR鬼瓦」を最初に見たのは山陰本線が島根県に入った戸田小浜駅でした。

山陰本線島根県の木造駅舎で「JR鬼瓦」が無かったのは岡見駅と宍道駅。さて鳥取県内はどうなのかな。

※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は何よりも安全が最優先。あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。

(写真・文章/住田至朗)

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