旧･立場川橋梁も見に行きます【木造駅舎カタログ】中央本線06/233　信濃境駅
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※2021年09月撮影

トップ画像は、中央本線信濃境駅。日野春駅はにわか雨だったのに太陽が戻ってきました。

駅舎前の大きな木が良いですね。

東京都八王子市の高尾駅を出発して、神奈川県を少しだけ通って、上野原駅からは山梨県を走ってきましたが、この駅から中央本線は長野県に入りました。

北西側から駅舎。

旧･立場川橋梁も見に行きます【木造駅舎カタログ】中央本線06/233　信濃境駅
※2021年09月撮影

信濃境駅は、1928年（昭和3年）鉄道省中央本線の駅として開業。当時の駅所在地は、長野県諏訪郡境村でした。信濃国と甲斐国との境にある駅なのです。開業当時、駅の周囲は一面の原野だったと構内にあったJR東日本の説明板に記されていました。駅の標高は921.4m、高尾山頂よりもはるかに高い場所にあります。

1984年（昭和59年）駅員無配置駅（簡易委託駅）になります。1987年（昭和62年）国鉄分割民営化でJR東日本に継承され、2017年（平成29年）駅は無人化。

駅前広場は広く、奥の左側には境郵便局があります。駅舎隣の茶色い建物はトイレ。

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※2021年09月撮影

駅舎前に丸い植込みがあるので駅舎が隠れてしまいます。

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※2021年09月撮影

駅舎の南東側。駅舎は駅が開業した1928年（昭和3年）の建造。回廊があります。灰皿のある駅は昨今では珍しくなりました。

旧･立場川橋梁も見に行きます【木造駅舎カタログ】中央本線06/233　信濃境駅
※2021年09月撮影

駅出入口。木製の駅名標看板がシブイ。

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※2021年09月撮影

ホームに出ると駅舎にショーウィンドーがあって駅近くの井戸尻遺跡出土品が飾られていました。井戸尻遺跡は縄文時代中期の集落遺跡。「井戸尻考古館」は駅から徒歩15分と案内がありました。

駅前広場の南東に「新驛記念碑　鐵道大臣小川平吉書」という巨大な石碑が立っています。小川平吉は、信濃国諏訪郡御射山神戸村（現在の富士見町）出身の政治家。

1927年（昭和2年）鉄道大臣に就任。1929年（昭和4年）私鉄買収に絡む収賄で有罪。位階を剥奪され、政界から引退しています。今は　昔。

旧･立場川橋梁も見に行きます【木造駅舎カタログ】中央本線06/233　信濃境駅
※2021年09月撮影

中央本線に乗っている時は、信濃境駅と富士見駅の間、立場川を渡る橋梁北側にある中央本線旧線の旧立場川橋梁を眺めるが楽しみですが、今回はレンタカー移動なので初めて旧･立場川橋梁を訪ねてみました。

現在の中央本線立場川橋梁の下に来ました。

旧･立場川橋梁も見に行きます【木造駅舎カタログ】中央本線06/233　信濃境駅
※2021年09月撮影

北側に旧･立場川橋梁が見えます。これは中央本線の車窓から見える姿です。

旧･立場川橋梁も見に行きます【木造駅舎カタログ】中央本線06/233　信濃境駅
※2021年09月撮影

旧橋梁の北側から現在の中央本線橋梁を渡る特急「あずさ」JR東日本E353系電車、特徴的なシングルアーム型パンタグラフも見えます。

旧･立場川橋梁も見に行きます【木造駅舎カタログ】中央本線06/233　信濃境駅
※2021年09月撮影

「小さくて見えないよ」と言われそうなので無理矢理トリミングしました。

旧･立場川橋梁も見に行きます【木造駅舎カタログ】中央本線06/233　信濃境駅
※2021年09月撮影

厳寒期の2月頃に来れば木葉がなくなって旧橋梁がもっとよく見えると思います。

旧･立場川橋梁も見に行きます【木造駅舎カタログ】中央本線06/233　信濃境駅
※2021年09月撮影

※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。

撮影は何よりも安全が最優先。あくまでも業務･利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。

（写真・文章/住田至朗）

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