飯田線　本長篠駅【木造駅舎カタログ】04/358
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※2022年3月撮影

トップ画像は、JR東海飯田線本長篠駅の木造駅舎。駅前があまり広くない割に駅舎が横長なので正面から全体は写せません。

建物資産標の記載は「鉄　03-4001　T.12.12」大正12年（1923年）でした。

本長篠駅は、鳳来寺鉄道（現･大海駅～三河川合駅）が開業した区間にあります。筆者は、10時半に到着。

長篠という地名からは、戦国時代に織田信長･徳川家康連合軍3万8千と武田勝頼軍1万5千が「長篠の戦い」を行った戦場を想起します。

織田軍3千挺の鉄砲と馬防柵で武田軍の騎馬隊など1万余が敗死したと言われる「設楽ヶ原の戦い」の戦場は、飯田線三河東郷駅の北側になります。一つ手前の長篠城駅の西には、長篠城瓢郭跡があります。「長篠の戦い」は、武田家滅亡の遠因となりました。

本長篠駅の駅舎は、飯田線の北側にあります。東（辰野駅）側から駅舎。

飯田線　本長篠駅【木造駅舎カタログ】04/358
※2022年3月撮影

角度を変えます。

飯田線　本長篠駅【木造駅舎カタログ】04/358
※2022年3月撮影

本屋部分に駅事務室と窓口、待合室があります。

飯田線　本長篠駅【木造駅舎カタログ】04/358
※2022年3月撮影

駅出入口。

相変わらず「飯田線豊橋駅～中部天竜駅間の運転見合わせ」の構内放送が流れています。利用者はいません。

飯田線　本長篠駅【木造駅舎カタログ】04/358
※2022年3月撮影

西（豊橋駅）側から。

飯田線　本長篠駅【木造駅舎カタログ】04/358
※2022年3月撮影

駅前の道路を西側に進んで行きます。

飯田線　本長篠駅【木造駅舎カタログ】04/358
※2022年3月撮影

フェンス越しに望遠レンズで島式ホームと駅名標。

飯田線　本長篠駅【木造駅舎カタログ】04/358
※2022年3月撮影

本長篠駅は、鳳来寺鉄道が1923年（大正12年）に鳳来寺駅として開業しました。1929年（昭和4年）田口鉄道が当駅から敷いた路線に鳳来寺により近い位置に鳳来寺駅を開設したことで駅名を鳳来寺口駅に改称。1943年（昭和18年）国有化で飯田線の駅になり本長篠駅に改称。田口鉄道は、豊橋鉄道に合併されましたが1968年（昭和43年）廃止。1987年（昭和62年）国鉄分割民営化で本長篠駅はJR東海に継承されています。

西側の公道踏切から本長篠駅全体。奥が辰野駅方面。

この先から飯田線は中部山岳地帯に分け入ってゆきます。

飯田線　本長篠駅【木造駅舎カタログ】04/358
※2022年3月撮影

同じ場所から望遠レンズで木造駅舎と島式ホーム。

飯田線　本長篠駅【木造駅舎カタログ】04/358
※2022年3月撮影

次の木造駅舎は浦川駅です。

※駅などについては『JR全線全駅』（弘済出版社/1997）、『週刊朝日百科 JR全駅･全車両基地01-60』（朝日新聞出版/2012-2013）他を参照しています。

※鉄道撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいているものです。鉄道を撮影する時は感謝の気持ちを伝えましょう。ありがとうございます｡

（写真・文章/住田至朗）

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