※2022年8月撮影
トップ画像は、京成千原線おゆみ野駅から徒歩15分弱の白幡神社石段。丘の上に神社があるのでかなりの段数があります。
石の鳥居に白幡神社の神額。石段は新しく鳥居も平成元年の建立でした。

この石灯籠も新しいです。

ようやく石段を上がって境内。社殿が赤い! お稲荷様かと思いました。

まず手口を清めます。手水舎の水道は生きていました。水盤は古いもので寛政十年と辛うじて読めました。1798年頃ですから200年以上経っています。

参道を進みます。

ちょっとエキゾチックな社殿です。

由緒書きなど見当たらなかったので祭神などこの時点では分かりませんでした。
帰宅後、国立国会図書館デジタルコレクションの大正15年刊「千葉縣千葉群史」709ページに白幡神社の記載を見つけました。
「白幡神社 椎名村刈田子區の南方字勝負谷にあり。日本武尊、源頼朝、源頼家を祀る。拝殿間口四間奥行三間、本殿間口四間奥行二間半、境内四段五畝二十四歩、氏子四十三戸あり。」と記載されていました。源頼家が祭神というのはかなり珍しいと思います。
筆者の地元近くの鎌倉に白旗神社があります。源氏の旗、白旗に因む社名。明治維新政府の廃仏毀釈で源頼朝の持仏堂が壊された後に建立された神社で祭神は源頼朝。この白旗神社は、関東・東北エリアにも広がり白幡神社とも表記されるので、この白幡神社もこれにあたるのではないでしょうか。
社殿から参道をふり返ります。狛犬には明治の年号がありました。流石に神域には清涼な風が吹いていて汗がひきます。

石灯籠が参道横に飾られています。右側の対には明治二十八年の文字がありました。左の低い方は手水の水盤と同じ寛政十年と刻まれています。

石塔もあります。どちらも「伊勢参宮記念」。

石段を下ります。

白幡神社の南、マップに表示される熊野神社に向かいます。
(写真・文/住田至朗)
※駅構内などは京成電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。
※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。