典型的な木造駅舎 JR四国予讃線 伊予桜井駅【木造駅舎コレク...の画像はこちら >>

※2022年8月撮影

トップ画像は、JR四国予讃線伊予桜井駅。予讃線で初めて「適度なサイズ」「瓦屋根」「外壁が真壁」という個人的には「これが木造駅舎だよね~」という外観です。

完全な逆光ですが、上手く手でハレーションを切ることができました。左手前の鉄骨の枠は、駐輪場の屋根があったのかな。

伊予桜井駅は、今治駅に向かって北上する予讃線の東側(海側)にあります。予讃線の山側には霊仙山(156.9m)。駅前広場の北側から。

典型的な木造駅舎 JR四国予讃線 伊予桜井駅【木造駅舎コレクション】19
※2022年8月撮影

南側から。自転車がたくさん駐められています。

典型的な木造駅舎 JR四国予讃線 伊予桜井駅【木造駅舎コレクション】19
※2022年8月撮影

今治市「史跡・名所の小路 ③桜井駅」がありました。

典型的な木造駅舎 JR四国予讃線 伊予桜井駅【木造駅舎コレクション】19
※2022年8月撮影

予讃線の電化は、1987年(昭和62年)。内容的に30年ほど前に書かれた文章という印象です。以下に写します。

「桜井駅の開通は大正12年12月21日で、今治駅開通(大正13年2月)までは予讃線の終着駅であった。

下り列車が周桑郡三芳駅を発し郡境の医王山トンネルを抜けて桜井駅に着くと、今治へ来たという感じがし、上り列車はここを発車して医王山の長いトンネルを出て、旅に出る思いにかられたものである。

国鉄の電化につれ、黒煙を吐く威勢のよい機関車からディーゼル車となり、国道196号線や有料道路の開通によって、バスやマイカーの時代となり、桜井駅は通勤通学などの限られた乗客ばかりとなって、遂に無人駅になってしまった。

附近には綱敷天満宮・国分尼寺跡・法華寺などの施設がある。」

駅出入口。建物財産標は発見できませんでした。

典型的な木造駅舎 JR四国予讃線 伊予桜井駅【木造駅舎コレクション】19
※2022年8月撮影

待合室には木製ベンチ。

典型的な木造駅舎 JR四国予讃線 伊予桜井駅【木造駅舎コレクション】19
※2022年8月撮影

窓口はしまっています。天井には巣立った後のツバメの巣があります。

典型的な木造駅舎 JR四国予讃線 伊予桜井駅【木造駅舎コレクション】19
※2022年8月撮影

下りホーム駅名標。

典型的な木造駅舎 JR四国予讃線 伊予桜井駅【木造駅舎コレクション】19
※2022年8月撮影

駅舎は上りホームにあります。奥(松山側)の構内跨線橋で下りホームに渡ります。

典型的な木造駅舎 JR四国予讃線 伊予桜井駅【木造駅舎コレクション】19
※2022年8月撮影

跨線橋から松山方面。駅舎側の上り線が1線スルーに見えます。

典型的な木造駅舎 JR四国予讃線 伊予桜井駅【木造駅舎コレクション】19
※2022年8月撮影

跨線橋から駅舎。出入口の切妻が上にのっています。

典型的な木造駅舎 JR四国予讃線 伊予桜井駅【木造駅舎コレクション】19
※2022年8月撮影

ホーム側駅舎正面。出入口の妻面がチャーミング。

典型的な木造駅舎 JR四国予讃線 伊予桜井駅【木造駅舎コレクション】19
※2022年8月撮影

なかなか素晴らしい木造駅舎でした。

(写真・文/住田至朗)

※駅構内などはJR四国さんの許可をいただいて撮影しています。

※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)、『山陽・四国920駅』宮脇俊三・原田勝正編(小学館/1993)、『停車場変遷大事典 国鉄 JR編1-2』(JTBパブリッシング/1998)他を参照しています。

※タイトルは『木造駅舎』ですが、厳密に「構造として木造建築」の駅舎ではなく、筆者が気に入った駅舎を恣意的に選んでいます。明らかに木造建築と異なる場合でも、煩雑を避けるためタイトルは【木造駅舎コレクション】で進行します。悪しからずご了承ください。

※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいています。

編集部おすすめ