※2022年8月撮影
トップ画像は、JR四国予讃線伊予桜井駅。予讃線で初めて「適度なサイズ」「瓦屋根」「外壁が真壁」という個人的には「これが木造駅舎だよね~」という外観です。
伊予桜井駅は、今治駅に向かって北上する予讃線の東側(海側)にあります。予讃線の山側には霊仙山(156.9m)。駅前広場の北側から。

南側から。自転車がたくさん駐められています。

今治市「史跡・名所の小路 ③桜井駅」がありました。

予讃線の電化は、1987年(昭和62年)。内容的に30年ほど前に書かれた文章という印象です。以下に写します。
「桜井駅の開通は大正12年12月21日で、今治駅開通(大正13年2月)までは予讃線の終着駅であった。
国鉄の電化につれ、黒煙を吐く威勢のよい機関車からディーゼル車となり、国道196号線や有料道路の開通によって、バスやマイカーの時代となり、桜井駅は通勤通学などの限られた乗客ばかりとなって、遂に無人駅になってしまった。
附近には綱敷天満宮・国分尼寺跡・法華寺などの施設がある。」
駅出入口。建物財産標は発見できませんでした。

待合室には木製ベンチ。

窓口はしまっています。天井には巣立った後のツバメの巣があります。

下りホーム駅名標。

駅舎は上りホームにあります。奥(松山側)の構内跨線橋で下りホームに渡ります。

跨線橋から松山方面。駅舎側の上り線が1線スルーに見えます。

跨線橋から駅舎。出入口の切妻が上にのっています。

ホーム側駅舎正面。出入口の妻面がチャーミング。

なかなか素晴らしい木造駅舎でした。
(写真・文/住田至朗)
※駅構内などはJR四国さんの許可をいただいて撮影しています。
※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)、『山陽・四国920駅』宮脇俊三・原田勝正編(小学館/1993)、『停車場変遷大事典 国鉄 JR編1-2』(JTBパブリッシング/1998)他を参照しています。
※タイトルは『木造駅舎』ですが、厳密に「構造として木造建築」の駅舎ではなく、筆者が気に入った駅舎を恣意的に選んでいます。明らかに木造建築と異なる場合でも、煩雑を避けるためタイトルは【木造駅舎コレクション】で進行します。悪しからずご了承ください。
※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいています。