※2023年5月撮影
トップ画像は、前回の公道踏切を渡って京王線をふり返っています。
同じ場所ですが、1999年(平成11年)2月。
線路側はこうなっていました。かつては商店だった様です。
壁面に貼ってあったポスター。世田谷区立郷土資料館での企画展「模型でみる世田谷の鉄道」平成11年2月~3月の開催でした。残念ながら見に行っていません。
現在に戻ります。旧甲州街道に出る角に地蔵尊・庚申塔が並んでいます。地蔵さま以外は、筆者の好きな庚申塔です。左の黒い石塔には「武州烏山村 大橋場の跡」とあります。
右側の「碑建立協賛会」の碑文に拠れば、大橋場とは旧甲州街道から烏山神社への参道、大門ぎわの石橋の呼び名。
右端の庚申塔。青面金剛像の下部があまり見たことの無い意匠です。「元禄十三年 庚辰 霜月○○」の期日、右下には「烏山村」とあります。元禄13年は、1700年。ずいぶん古い庚申塔です。
旧甲州街道に面して建つ「CHITOSE HOTEL」の西側に「武州烏山村 大橋場の跡」と地蔵尊、庚申塔があります(黄色い矢印)。奥は新宿方面になります。
ホテルの前にあるバス停留所は「烏山下宿」。甲州街道の宿場は東の高井戸宿、西の布田五宿、その間に烏山村がありました。烏山村には旅人相手の商家などもあった様で、この下宿から西に進んで中宿、松葉通りの西側が上宿だった様です。
旧甲州街道の西側を見ています。
旧甲州街道を西に歩いて「松葉通り入口」交差点まで来ました。ここから先は「上宿」。
交番まで来ました。旧甲州街道を左に曲がれば千歳烏山駅です。筆者は右に曲がって寺院通りを目指します。交番の反対側の角に小学校の同級生の実家(煙草屋さん)がありましたが、今はビルになっています。
子供の頃からウロウロしていたエリアですが、商店などが変わってしまっていて、あまり懐かしさは感じません。
この南側のクランクの手前に久我山病院行のバス停留所があります。筆者が子供の頃は木造の小さなお菓子屋の前でしたが・・・。今は昔、ですね。
寺町、寺院通りに向かって歩きます。
(写真・文/住田至朗)
※駅構内などは京王電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。
※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。
※参照資料
・『京王ハンドブック2022』(京王電鉄株式会社広報部/2022)
・京王グループホームページ「京王電鉄50年史」他
下記の2冊は主に古い写真など「時代の空気感」を参考にいたしました
・『京王電鉄昭和~平成の記録』(辻良樹/アルファベータブックス/2023)
・『京王線 井の頭線 街と駅の1世紀』(矢嶋秀一/アルファベータブックス/2016)



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