北海道と本州を結ぶ青函トンネルは、ことしで開業35周年。
その構想は戦前までさかのぼり、1946(昭和21)年から地質調査がスタート。1954(昭和29)年の洞爺丸事故をきっかけにトンネル建設の気運が高まり、1964(昭和39)年から掘削工事が始まりました。
20年以上にもおよぶ、世界でも前例のない難工事を経て完成した全長53.85kmの鉄道トンネルは、当時としては世界最長を誇りました。現在は鉄道・運輸機構が保有、JR北海道が管理や列車運行の業務を担い、北海道新幹線や貨物列車が運行しています。
そんな青函トンネルに「入ってみた」という動画が話題です。
JR北海道がトンネル内にカメラを入れ、吉岡斜坑のケーブルカーや本抗の様子、かつての吉岡海底駅のホームなどを紹介する動画を「青函トンネルに潜入!〈前編〉」と題してYouTubeで公開。3日間で延べ視聴回数は5.6万回を突破しました。
SNS上でも「見どころしかない」「早く続きを」といった声が上がっており、反応は上々。「トンネル内を走る「坑内車」は安全上の観点からディーゼル車を用いており、半年ごとに中古車を探して交換している」といった興味深い話も随所にちりばめられており、後編に期待がかかります。
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