夏の猛暑が一段落して、朝夕を中心に秋の気配が感じられるようになってきた。そんな季節の移り変わりに合わせて電車で外出してもらおうと、小田急電鉄は2023年9月16日~10月1日の16日間、下北沢駅周辺で秋季イベント「ムーンアートナイト下北沢2023」を展開する。
テーマはイベント名そのままに「月」で、2022年に続く2回目。初回は約32万人が来場した。メーン会場は、2013年の小田原線連続立体化(地下化)で地上の線路跡(下北沢駅東側)に誕生した「下北線路街空き地」。
前回、SNSで情報発信されて話題を呼んだ「ミュージアム・オブ・ザ・ムーン」が、今年も再登場。穏やかに、時に怪しく光り輝く球体の正体は月を模したオブジェだ。イギリス人アーチストのルーク・ジェラムさんが制作した。前回は土日曜日だけだった展示は、今回は平日も含めた毎日になる。
もう一つのアート作品は、月から発想したウサギ。こちらはCDの収録曲になぞらえた〝ボーナストラック〟として、下北沢駅近隣のカトリック世田谷教会にお目見えする。ほかにアーチストの作品展示や、地元関係者によるイベントも多数。スマートフォンの位置情報機能を活用した、デジタルスタンプラリーも実施される。
小田急の企画では、通常は閉鎖する東北沢駅屋上を有料で開放する(NFTチケットで販売)。作品展示は原則15~21時。催しの詳細はホームページで案内する。
記事:上里夏生
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