福岡市交通局は30日、地下鉄空港線・箱崎線へ導入する新型車両について発表しました。
名称は「4000系」で、編成数は18編成(1編成6両)。
外観デザインでは、1000N系、2000N系で採用されている「ブルーのライン」を継承。車体中央には「空の玄関口」である福岡空港と希望の未来をイメージしたスカイブルーを新たに配置しました。
内装デザイン

座席幅は通勤車で国内最大の480mmとし、快適なシートに。袖仕切りや荷棚などにはガラスを多用しており、明るく広がりを感じられる開放的な車内空間となります。
ドア上には3画面の大型案内表示器を設置し、2画面は路線図や次の駅などの運行案内に、もう1画面はニュース・広告用とします。
子育て・バリアフリー設備
新型車両の6号車(福岡空港寄りの先頭車)にはフリースペースを設置。お子さま連れの方やベビーカー・車椅子利用者だけでなく、キャリーバッグなど大きな荷物をお持ちの方にも快適に利用できる車両になるといいます。
各号車には優先スペースを設けており、座面を60mm高くした、仕切りとなる肘掛けを設けた立ち座りしやすいシートを一部に導入。反対側には腰掛を設置し、また優先席の対象に「小さなお子さま」を追加しています。
防犯カメラにも特徴あり
地下鉄としては初のリアルタイム監視機能付き車内防犯カメラを各号車に4台設置し、セキュリティーの向上を図ります。映像は乗務員のほか交通局の職員がリアルタイムで遠隔監視でき、迅速な状況把握が可能。この防犯カメラは既存車両にも順次導入する予定です。
車両状態監視システムも導入。運行中の車両の状態を遠隔監視することで、車両故障発生時などの正確な状況把握・迅速な対応を可能にします。
「世界初」の新技術も採用
4000系では営業列車としては世界初の本格導入となる同期リラクタンスモーターを採用。既存車両で使用する誘導モーターよりもさらに高効率なモーターとなっており、使用電力量は既存車両から約20%程度の低減を見込みます。
また、カーブに合わせて車軸が稼働するリンク式片軸操舵台車も導入。曲線通過時の走行安全性を向上させ、走行音の低減につなげます。
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