1300年以上の歴史を持つ夏の風物詩『鵜飼』――鵜匠が鵜を使って魚を捕まえる伝統漁法で、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。岐阜県を流れる日本三大清流のひとつ「長良川」では、今年も5月11日から鵜飼のシーズンが始まりました。
また、6月からは鮎釣りが本格化し、長良川の豊かな自然と食文化を存分に楽しめるシーズンが到来。JR中央線や高山線、風光明媚な長良川鉄道での旅もおすすめです。
幻想的な夏の夜、長良川の鵜飼を体験
岐阜県を流れる長良川では、岐阜市内の「ぎふ長良川の鵜飼」と関市の「小瀬鵜飼」の2種類の鵜飼が行われています。2025年5月11日(日)~10月15日(水)まで毎日開催されます(鵜飼休みと増水時を除く)。
鵜飼は1300年以上の歴史を持つ伝統漁法であり、織田信長が客人をもてなすエンターテイメントとして昇華させたとされています。夏の夕暮れ、かがり火を焚いた鵜舟が川面を進む光景は幻想的で、歴史を感じさせる特別な体験となるでしょう。
清流の恵み、旬の鮎を味わう

長良川では6月に入ると鮎釣りが本格的に解禁され、清らかな水で育った旬の鮎を味わうことができるようになります。6月~7月上旬は12cm~15cmの「若鮎」が取れるため、頭から骨まで全て食べられる天ぷらがおすすめ。7月中旬から8月中旬には脂の乗った20cmほどの成魚鮎が旬を迎え、香りをシンプルに楽しめる塩焼きがいちばん。9月~10月は産卵前の「落ち鮎」を甘露煮や田楽でいただくのが良いでしょう。
世界農業遺産「清流長良川の鮎」の情報発信拠点である「清流長良川あゆパーク」では、鮎のつかみどり体験や、川魚料理が楽しめるレストランがあります。
このほかにも、岐阜県は旅に持ってこいのスポットがたくさんあり、アクセスが良いので気軽に行けるのも魅力的です。


鉄道で巡る、岐阜の魅力とアクセス

岐阜駅は名古屋駅から電車で約20分とアクセスも良好で、歴史・絶景・グルメ・アクティビティが多彩に楽しめる地域。
また、風光明媚な長良川沿いを走る長良川鉄道に乗れば、渓谷美を愛でながらの旅も楽しめます。岐阜公園の「岐阜城楽市」や、鵜飼乗船場からすぐの風情ある川原町界隈の古い街並みを散策して楽しんでみても良いでしょう。
【参考】「青春18きっぷ」で有名な大垣は「水の都」だった 珍しい天守の城や有名な一夜城、夏のスイーツ・水まんじゅう……スルーするのはもったいない街の魅力【コラム】
https://tetsudo-ch.com/12983508.html
(画像:岐阜県観光資源活用課)
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