SL、EL、夜行列車と鉄道ファンに刺さるニュースが途切れない大井川鐵道(大鉄)発のユニークツアー。
大鉄グループで旅行業とバス事業を手がける、大鉄アドバンスは夏休みの2025年7、8月、ブルトレカラーに塗り替えられたELがけん引する列車に乗車する「天空の茶園&レトロ駅舎 田野口駅」を催行する。
サブタイトルは「大井川鐵道名物広報と行く」。大鉄の広報を長く務め2025年2月、大鉄アドバンス(大井川鐵道ツアーセンター)に転じた山本豊福さんが、ツアコン(旅行添乗員)を務める。
静岡駅南口発着の日帰りバスツアーで、まずは川根温泉ホテルに向かいランチバイキング。次いで、標高600メートル、大鉄沿線屈指の絶景スポット・天空の茶園(つちや農園)で、名産の川根茶を試飲体験する。
ここからは鉄道ファン要注目、田野口駅で駅員体験。同駅は戦前の1931年開業で、当時の雰囲気を今も残す。

ツアーのラストは、昭和の高度成長期から平成のラスト前まで鉄道界を代表する人気列車だったブルトレを疑似体験。ブルトレカラーのELが先頭に立つ客車列車に、車両基地がある新金谷まで乗車する。
ブルトレライクのE31、生まれは国鉄ならぬ西武鉄道ながら、製造は1986~1987年と比較的新しく、細目の前頭部窓や、おでこの2灯ライトなどブルトレの先頭に立ったEF65のイメージを残す。
【参考】元西武の電気機関車がブルートレイン思わせる「国鉄色」塗装に 大井川鐵道
https://tetsudo-ch.com/12998969.html
山本豊福さんはNHKの長寿番組「ラジオ深夜便」でリポーターを務め、大鉄のほか静岡県内の鉄道や観光情報を発信するだけに口調はなめらか。川根路の旅を思い出多いものにしてくれる。
ツアーは7月21日、8月3、16、23、30日。募集各回24人(最少催行14人)申し込みは大鉄アドバンスツアー専用サイトから。
記事:上里夏生