新しい鉄道趣味の〝詠み鉄〟を提唱する交通環境整備ネットワークは、2025年7月1日から「鉄道写真詩コンテスト2025」の投稿作品を募集している。
主催者は、全国の地方鉄道の再生や利用促進に取り組む東京の一般社団法人。今回が迎えて9回目。国土交通省鉄道局が後援、交通新聞社「旅の手帖」、鉄道博物館、東武博物館などが協賛・協力する。
鉄道への注目度を高め、幅広い層にアピールする創作活動として発想。俳句や短歌は、特定テーマ(兼題)で創作するのが一般的で、そうした手法を鉄道趣味の世界に応用、兼題写真も自分で撮影するのが鉄道写真詩コンテストだ。
審査員を務める写真家の米屋こうじさん、詩人・社会学者の水無田気流さんは、「ストレートに詠むもよし、発想を飛ばすもよし、写真に写っていない部分を想像(創造)するのが印象に残る作品を生みだすポイント」と説く。
募集するのは、自分が撮影した鉄道写真に自作の詩を添えた未発表作品(1人3点まで)。詩は自由詩、散文詩を問わない(1行詩から20行以内)。審査のうえ、最優秀賞の国交省鉄道局長賞のほか、鉄博賞などを贈る。
作品展は2025年11月以降、さいたま市の鉄道博物館、東京都墨田区の東武博物館、岩手県北上市の日本現代詩歌文学館で開催する。
応募方法の詳細は、交通環境整備ネットワークのホームページで。
記事:上里夏生