宗谷線に新たな観光列車「秋たび そうや」号登場! 10月に2...の画像はこちら >>

2025年秋、宗谷線に新たな魅力が誕生します。JR北海道はこのほど、新観光列車・急行「秋たび そうや」号を2025年10月4日(土)・5日(日)の2日間限定で運行すると発表しました。

この列車は「食欲」「芸術」「読書」「スポーツ」の4つの秋をテーマにしたおもてなしが特徴。今回の記事では、急行「秋たび そうや」号の全貌と、この限定列車に全区間乗車できる特別なツアーをご紹介します。

「4つの秋」でおもてなし!観光列車「秋たび そうや」号とは?

「秋たび そうや」号の運転日は2025年10月4日(土)・10月5日(日)の2日間、全車指定席の急行列車です。4日(土)は旭川発稚内行きの下り列車、5日(日)は稚内発旭川行きの上り列車として、各日片道のみの運転です。

宗谷線に新たな観光列車「秋たび そうや」号登場! 10月に2日間だけ運転 テーマは「4つの秋」
運転区間・時刻

使用車両は、キハ40形「道北 流氷の恵み車両」、キハ54形「旧急行礼文用転換クロスシート車両」2両、キハ40形「キハ400宗谷線急行気動車風車両」を連結した4両編成。オリジナルデザインのヘッドマークやサボ、種別標にも注目です。

宗谷線に新たな観光列車「秋たび そうや」号登場! 10月に2日間だけ運転 テーマは「4つの秋」
イメージ

「秋たび そうや」号は、乗客に宗谷線の秋の魅力を深く体感してもらうことを目的とした観光列車です。車窓から望む初秋の風景はもちろん、沿線地域と一体となったユニークなおもてなしが満載です。

①食欲の秋:沿線の絶品グルメに舌鼓
停車駅では、地元の特産品や秋の味覚が乗客を迎えます。比布駅の「卵かけごはん」や、天塩中川駅、美深駅での特産品販売など、食欲の秋を満喫できる企画が用意されています。

②芸術の秋:地域の文化とアートに触れる
宗谷線ゆかりの芸術作品や音楽が旅を彩ります。幌延駅での「問寒別室内楽団」による演奏会や、音威子府駅での「おといねっぷ美術工芸高校」生徒作品の展示など、心豊かな時間を過ごせます。

③読書の秋:列車が走る図書館に
車内の一部には沿線ゆかりの本を集めた「秋たび文庫」を設置。

さらに、三浦綾子記念文学館スタッフによる車内放送も行われます。「栞」を模した乗車証明書は、旅の素敵な記念品になるでしょう。

④スポーツの秋:ユニークな体験も
和寒町発祥の「全日本玉入れ選手権」の模擬体験が塩狩駅でできるなど、ユニークな企画も。旭川駅では地元アスリートの等身大パネルも設置されます。

春の「花たびそうや」号との違いは?

5月~6月に運行される観光列車「花たびそうや」号は、春の花々が咲き誇る宗谷線の風景を楽しむ列車でした。車内では「旅のしおり」の配布や、道北の木材を使ったコースターづくり体験などが実施されました。

宗谷線に新たな観光列車「秋たび そうや」号登場! 10月に2日間だけ運転 テーマは「4つの秋」
2025年運行「花たび そうや」のおもてなしの様子(一部)

一方、今回登場する「秋たび そうや」は、その名の通り「秋」がテーマ。紅葉など初秋の風景を楽しみながら「食欲」「芸術」「読書」「スポーツ」という多様な切り口で沿線の魅力を深く体験できるのが大きな違いです。

使用する車両編成は同じですが、季節とおもてなしのコンセプトを変えることで、宗谷線の新たな魅力を発見できる旅になりそうです。

【参考】
観光列車「花たび そうや」今年も運転 最北の春と花景色を車窓から満喫!(※2025年3月掲載)
https://tetsudo-ch.com/12998904.html

「秋たび そうや号」に乗車できる限定ツアーも

急行「秋たび そうや」号に乗車できるツアーは、クラブツーリズム、読売旅行、JR東日本びゅうツーリズム&セールスにて販売中。乗車だけでなく、秋の北海道を楽しめる2泊3日のツアーなどが企画されており、北海道発だけでなく東京発・東北発の商品も。

また、ANAとJR北海道の連携キャンペーンも展開。北海道までANA便を利用し、「ANAきた北海道フリーパス」や「ANA道北フリーパス(2・3日間)」で急行「秋たび そうや」号へ乗車された方にANAオリジナルグッズをプレゼントします。

秋色に染まる日本最北の鉄路を、特別なおもてなしと共に楽しんでみてはいかがでしょうか。

(TOP画像:JR東日本びゅうツーリズム&セールス、画像:JR北海道)

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