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※2025年6月撮影

トップ画像は、綾瀬川西側の都道102号線。先に見えている歩道橋で綾瀬川を渡ります。

しかし高い塀がすごく長く続いています。ちょっと不思議な風景です。

歩道橋に上りました。綾瀬川の上流側。首都高速6号三郷線の加平インターチェンジが見えます。

つくばエクスプレス【駅ぶら】025 青井駅 その3 綾瀬川 龍慶寺
※2025年6月撮影

無気味な川の色。

つくばエクスプレス【駅ぶら】025 青井駅 その3 綾瀬川 龍慶寺
※2025年6月撮影

首都高速道路の高架の下。

つくばエクスプレス【駅ぶら】025 青井駅 その3 綾瀬川 龍慶寺
※2025年6月撮影

こちらは下流側。遠くにスカイツリーが見えます。

つくばエクスプレス【駅ぶら】025 青井駅 その3 綾瀬川 龍慶寺
※2025年6月撮影

綾瀬川は、5kmほどで荒川にぶつかります。荒川の左岸を進み、中川に流れ込みます。

つくばエクスプレス【駅ぶら】025 青井駅 その3 綾瀬川 龍慶寺
※2025年6月撮影

左下、建設中のマンションの手前の道を東に歩きます。

つくばエクスプレス【駅ぶら】025 青井駅 その3 綾瀬川 龍慶寺
※2025年6月撮影

綾瀬川から200メートルほどで龍慶寺です。

つくばエクスプレス【駅ぶら】025 青井駅 その3 綾瀬川 龍慶寺
※2025年6月撮影

足立区教育委員会の説明パネルがあります。

つくばエクスプレス【駅ぶら】025 青井駅 その3 綾瀬川 龍慶寺
※2025年6月撮影

内容を写します。

「龍慶寺

龍慶寺は、曹洞宗淵江山龍慶寺と称する。正保3年(1646)の創建で、開山は天宝秀梵、開基は牛込五郎兵衛という。

本堂内には、本尊釈迦三尊座像をはじめとした多くの仏像や仏画が残されているほか、寺の近くより出土した板碑三基も保存されている。

本堂への参道両側の石垣台上に、極めて精巧な彫刻の「石造聖観音及び地蔵坐像」(足立区登録有形文化財)がある。左が地蔵坐像で、右が聖観音像である。高さ3メートル程で、本体と光背とが小松石の一石からなっている。天保5年(1834)に、千住二丁目で幸手屋という旅籠屋を営んでいた神谷万右衛門が祖先供養・家門繁盛・子孫長久を祈願して、千住四丁目の石工である助七に彫らせて寄進したものである。この像は、寄進者と作者が共に同地区在住の先祖であるという点でも、他にあまり例を見ないところである。

墓地の入口には六地蔵が建てられているほか、昔四月八日を縁日として栄えた日限薬師如来道の碑をはじめ、無縁塔、歴代住職の墓、歌碑などの石造物も多い。

さらに山門の右手前には、伊勢信仰あるいは産土神として信仰された神明宮がある。

令和元年 東京都足立区教育委員会」

これが「本堂への参道両側の石垣台上の石造聖観音及び地蔵坐像」。足立区登録有形文化財です。両方とも礎石に「幸手屋」「万右衛門」と刻まれています。

つくばエクスプレス【駅ぶら】025 青井駅 その3 綾瀬川 龍慶寺
※2025年6月撮影

筆者は庚申塔に興味があります。側面に辛うじて「明和二年」が判読できました。1765年とすれば、250年前のものです。

つくばエクスプレス【駅ぶら】025 青井駅 その3 綾瀬川 龍慶寺
※2025年6月撮影

正面はとても良い状態で、彫られた月、陽、青面金剛と踏みつけられている邪鬼、左手のショケラ、足下の三猿などがハッキリ分かります。惜しむらくは、青面金剛像の右手が無く、お顔が傷んでいることでしょうか。

まぁ、NHK大河ドラマの田沼意次が失脚する前に作られた庚申塔ですから・・・。

つくばエクスプレス【駅ぶら】025 青井駅 その3 綾瀬川 龍慶寺
※2025年6月撮影

こちらは神明宮。

つくばエクスプレス【駅ぶら】025 青井駅 その3 綾瀬川 龍慶寺
※2025年6月撮影

「神明宮 水神宮」の手書きパネルがありました。

つくばエクスプレス【駅ぶら】025 青井駅 その3 綾瀬川 龍慶寺
※2025年6月撮影

記載内容が興味深いので写します。

「神明宮

中世以降伊勢神宮の御分霊を奉祀する社を神明社、神明宮という 当社は地元の熱心に崇敬する人々によって迎え祀られ建立されたものである

文政期を中心に編纂された「新篇武蔵風土記稿」龍慶寺の項に「神明社」と記され、江戸後期には神明信仰が行われていたことが知られる

御神体は「天照大神」「豊受大明」と思われるが 昔から村人はむしろ「氏神さん」「鎮守さん」「産土(うぶすな)さん」と呼び親しんできたようです

故に、当神明宮と伊勢信仰を結びつけるよりも「氏神さん」「産土さん」と村人の身近な神として 村人の宗教生活を支え 今日に至ったと思われます

水神宮

水神宮は成田への里程標と共に 二百有余年の昔より綾瀬川畔龍慶寺河岸に安置され 河川安全の守護神として護持し居りしも 破損甚だしく 土地の発展その他諸般の事情に伴い この地に移築された

この碑のあった龍慶寺河岸は 五兵衞新田 下谷中周辺の農家が江戸方面へ往路野菜を運び 復路には肥料を運んだ重要な河岸であったと考えられます

例年 年頭には舟運の安全祈願と共に 水神に農事の無意(旱魃・水害のない事)が祈念されている」

神明宮を後にして、東に400メートルほど歩き通りに当たりました。

つくばエクスプレス【駅ぶら】025 青井駅 その3 綾瀬川 龍慶寺
※2025年6月撮影

ラーメンパンダの巨大な看板が強烈です。

通りを北上して足立区の「しょうぶ沼公園」に向かっています。また看板の大きなラーメン屋さんです。

つくばエクスプレス【駅ぶら】025 青井駅 その3 綾瀬川 龍慶寺
※2025年6月撮影

この日もメチャメチャに暑いので、ラーメンよりも冷やし中華が食べたくなります。(笑)

次回は「しょうぶ沼公園」を散歩します。

(写真・文/住田至朗)

※駅構内などはつくばエクスプレス(首都圏新都市鉄道株式会社)の許可をいただいて撮影しています。

※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。

※参照資料

首都圏新都市鉄道株式会社 会社要覧2024

るるぶ情報板関東31 つくばエクスプレス JTBパブリシング 2025年5月1日

つくばエクスプレス沿線アルバム 生田誠 山田亮 アルファベータブックス 2023年8月5日

つくばスタイル No.12 枻出版 2011年4月10日

つくばエクスプレス 最強のまちづくり 塚本一也 創英社 2014年10月23日 他

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