「次の休み、子どもをどこに連れて行こう」「雨でも気兼ねなく、しかも安く楽しめる場所はないかな?」そんな悩めるお父さんお母さんにおすすめなのが、川崎市にある東急電鉄運営の「電車とバスの博物館」です。大人200円、子ども100円という驚きの入館料で、本物の電車やバスの運転席に座ったり、電車やバスの車両展示や鉄道ジオラマを見たり、運転シミュレーターでも遊べる体験型ミュージアム。
「電車とバスの博物館」アクセスと基本情報

「電車とバスの博物館」は東急田園都市線「宮崎台駅」に直結。駅の改札正面に博物館の入口があります。宮崎台駅は、渋谷駅から東急田園都市線の各駅停車で30分弱という立地。渋谷駅から東京メトロ半蔵門線に直通運転を行っているため、表参道や大手町といった駅からも乗り換えなしでアクセスが可能です。
【電車とバスの博物館 概要】
住所:川崎市宮前区宮崎2-10-12
営業時間:10:00~16:30(最終入館16:00)
定休日:木曜日(木曜日が祝日の場合は翌日)、12月29日~1月3日
入館料:大人(高学生以上)200円、3歳~中学生 100円
※有料設備は入館料の他に利用料金が必要
アクセス:東急田園都市線・宮崎台駅 直結(改札正面が入口)

電車とバスの博物館の見どころは?
電車やバスの車両展示

「電車とバスの博物館」の名前通り、館内には旧玉川線でちんちん電車として親しまれた「デハ200形」や通勤型車両「デハ3450形」、昭和40年代に活躍した「RB-10型バス」や「東急コーチ」といったバスの車両も展示されています。内部を見学できる車両が多く、ドアを開閉したり、運転席に座ったり、アクセルやブレーキペダルを踏んでみたりといった体験も。見て・触れて楽しめます。
「パノラマワールド」の鉄道模型ジオラマ

3階「パノラマワールド」の見どころは、巨大ジオラマ。「パノラマシアター」では映像や音楽に合わせてHOゲージの鉄道模型がジオラマを走る様子を、座ってゆったりと眺めることができます。
「Nゲージパーク」ではレンタルした車両や持参した車両を、Nゲージのジオラマで走らせることができます。(20分200円・車両の貸し出しは無料)
「ジオラマ・シミュレーター」は、HOゲージの鉄道模型を運転できるコーナー。こちらは無料で利用が可能です。

3階には旧高津駅を再現した「東急コレクション」というコーナーもあります。
「シミュレーターワールド」の運転体験

1階「シミュレーターワールド」では電車やバスの運転体験ができます。乗務員訓練用として実際に使用しているCGソフトをもとに設定されている「東横線CGシミュレーター」で東横線の自由が丘~横浜駅間を、「各停」「通勤特急」いずれかの運転種別で運転。「8090系運転シミュレーター」では実写映像と実録の音を再現しているため、より本格的な運転体験が可能。急行・特急の選択や難易度を選ぶことができ、「エキスパートモード」では朝ラッシュ時間帯の運転も可能。運転終了後は採点結果が表示されます。(※事前予約制・1回300円)
B棟は、乗り物好きにはたまらないユニークなシェアオフィスに変身

かつてキッズワールドだったB棟は現在、シェアオフィス「DENBUSワークスペース」として運用されています。大人がワクワクするこのコワーキングスペースの利用には、事前にダウンロード・登録をしたSuupアプリで、QRコードを自動改札機のようなゲートで読み込むことでチェックインできる仕組みです。

博物館内にあるワークスペースならではの、様々なスペースが用意されています。
関内にある車両のひとつ「モハ510形」は1931~1936年に製造。1942年「デハ3450形」に形式が変わり、1989年(平成元年)まで目蒲線などで活躍しました。引退後、「モハ510形」時代の姿に復元。見るからにレトロな車両ですが、Wi-Fiと電源を完備しており、車内で仕事ができます。

かつて東急電鉄がJAS(日本エアシステム)の親会社であったことから、国産旅客機YS-11「なると」の機首部分も展示。操縦席を間近に眺めながら、機内で仕事ができます。扉を閉めて個室として利用でき、こちらは事前の指定席予約が必要です。
仕事をするよりも展示物に夢中になってしまいそうな気もしますが、乗り物好きにとって心躍る空間ではないでしょうか。
【参考】東急「電車とバスの博物館」B棟がシェアオフィスに 510形やYS-11の中で仕事ができる(※2021年7月29日掲載)https://tetsudo-ch.com/11656956.html
【電車とバスの博物館 B棟 概要】
営業時間:9:30~17:00
定休日:木曜日(木曜日が祝日の場合は翌日)
利用料金:1時間250円(1日最大1,250円)※月額使い放題プラン8,000円/月
座席数:29席
あわせて行けるかも、NEXCO中日本のコミュニケーション・プラザ川崎
宮崎台駅の隣、宮前平駅からは、NEXCO中日本が運営する「コミュニケーション・プラザ川崎」へもアクセス可能です。
こちらは、高速道路を150分の1スケールで再現した巨大のジオラマや、大画面シアターでの映像上映、最新技術による「川崎道路管制センター」の見学などを通じ、高速道路や建設について学べます。「コミュニケーション・プラザ川崎」は入館無料ですので、「電車とバスの博物館」とあわせて、乗り物テーマの博物館をはしごするのもおすすめです。
【NEXCO中日本 コミュニケーション・プラザ川崎 概要】
見学時間:入替え制、(1)10:30~11:30、(2)13:30~14:30、(3)15:00~16:00
※各回10名までの予約制
休館日:毎週木曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始
入館無料
アクセス;東急田園都市線「溝の口駅」または同線「宮前平駅」からバスにて約15分
「電車とバスの博物館」には電車やバスの車両やジオラマ、運転シミュレーターなどがあり、乗り物について楽しく学べるスポットです。わずか200円で、天候を気にすることなく、見て・触れて・体験して、一日中楽しめ、駅直結というアクセスの良さも、小さな子ども連れの家族にとっては大きな魅力です。「まだ行ったことがない」という人は、この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。
※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成しています。最新情報は公式サイトなどでご確認ください。
(画像:Pixta・鉄道チャンネル)
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