東武鉄道と近畿車輛が共同開発した東武アーバンパークラインの新型車両「80000系」が「2025年度グッドデザイン・ベスト100」を受賞しました。この車両は「人と地球によりそう電車」をコンセプトに掲げ、沿線の利用者に寄り添った、まるでリビングのような落ち着いたインテリアが、審査員から高く評価されました。
もはや走るリビング!乗った瞬間ほっこりする車内空間
新型車両80000系のコンセプトは”人と地球によりそう電車”。そのコンセプトを体現するのが、まるでリビングのような落ち着いたインテリア。審査員からも「リビングルームを想起させる色彩計画」と評価されています。
特に注目なのが、子育て世代に配慮した「たのしーと」と呼ばれる区画。子ども部屋をイメージしたワクワクする内装で、ベビーカーを横に置いたまま親子で座れる工夫が凝らされています。
窓が低い!子ども目線のやさしさが受賞の決め手か
グッドデザイン賞の審査では、特に親子連れへの細やかな配慮が絶賛されました。長い区間を走りながらも、短い距離を親子で利用することが多いという路線の特徴を分析。子どもが外の景色を楽しめるように、車両の端にある窓の高さを通常より低く設定しています。このような、鉄道会社と車両メーカーが一体となって利用者のことを考え抜いた提案性の高い開発姿勢が、今回の受賞につながりました。
エコでクール!見た目だけじゃないイケメン車両
エクステリアは、現行の60000系でもおなじみの「フューチャーブルー」と「ブライトグリーン」を基調としつつ、エッジの効いた先頭形状で先進性を表現。デザイン性だけでなく、環境への配慮も万全です。サスティナビリティの観点から、一部の車両は既存の60000系から改造した車両を再利用しています。
さらに、最新の省エネ機器の導入や、線路の状態を監視するシステム「みまモニ」を搭載するなど、安全・安心で持続可能な鉄道輸送サービスの提供を目指しています。
「80000系」について
東武鉄道の新型車両80000系は、2025年3月8日(土)から東武アーバンパークラインで運行を開始しました。
東武アーバンパークラインの新型車両80000系が「グッドデザイン・ベスト100」を受賞したニュースをお届けしました。ただ新しいだけでなく、利用者、特に子どもたちの目線に立ったやさしいデザインが高く評価されました。親子でのおでかけの際に、この”走るリビング”に乗車してみてはいかがでしょうか。
(画像:東武鉄道、近畿車輛)
鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)



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