相模鉄道は今春営業運転開始予定の新型通勤電車「13000系」について、昨年11月にかしわ台車両センターに到着したと発表しました。車両は総合車両製作所で製造され、「安全×安心×エレガント×未来」をデザインコンセプトに、水を切り拓くような流麗な前面や「未来を見つめる目」と表現される前照灯などを特徴としています。
「未来を見つめる顔」
相鉄線のネットワークは近年、広がりを見せています。2019年、相鉄・JR直通線が開業し、JR線を経由して新宿方面へ直通するルートが整いました。2023年には相鉄新横浜線が開業し、新横浜駅で東急線方面と接続しています。相鉄はこうした環境の変化も背景に、2025年度は相鉄線内のみを運行する車両として13000系を1編成(8両)導入する計画です。
13000系のデザインコンセプトは「安全×安心×エレガント×未来」。車両前面は「水を切り拓いて進む海の生き物」のような流麗な造形とし、前照灯は「未来を見つめる目」を表現した配置です。
車体色は相鉄のキーカラー「YOKOHAMA NAVYBLUE」を基本に、前面中央部にマット調のネイビーブルーを新たに採り入れました。前照灯は、入線時にホームから車両の横顔が美しく見えることも意識した新設計。両端部には13000系の「Concept Emblem」を採用し、灯具内部には線路のさび色をイメージした配色も施しています。
車内はグレートーン 座席増と多目的スペース
13000系の車内はグレー基調で統一し、ガラス製の荷棚や仕切り、貫通扉の採用で開放感を高めました。優先席の一部などには「ユニバーサルデザインシート」を採用し、立ち座りしやすいよう配慮されています。吊り革は楕円形をベースにしたデザインで、長時間使用しても疲れにくい仕様です。先頭車は6席、1編成あたりで12席も座席数を増やしたほか、全車両にフリースペースを設けています。
ドア上には17インチの液晶式案内表示器を設置し、多言語案内などの機能を強化。車内防犯カメラの解像度とフレームレートを向上させたほか、ホームドア設置駅で自動停車できるTASC(定位置停止装置)にも対応。空気清浄機はパナソニック「ナノイーX」搭載のものを採用しています。
環境面では、12000系と同型のIGBTタイプVVVFインバータ制御装置の採用や、室内灯・各種灯火類のLED化などで消費電力を抑えました。既存車両と比べて1両当たりの走行にかかる電力使用量を最大39%抑え、年間で約33.3トンのCO2排出削減を見込むとしています。
相鉄はグループ公式ウェブサイトや相模鉄道公式YouTubeチャンネルにて、「13000系プロモーション」として同車両の製造工程を公開しています。輸送の様子については、「DD200形式電気式ディーゼル機関車」の運転台に設置したカメラによる映像やドローンなどによって撮影した映像を公開しました。
(写真:相模鉄道)
鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)



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