【試乗レポ】相鉄の新型車両「13000系」公開!3月30日デ...の画像はこちら >>
相模鉄道(神奈川県横浜市)の新たな顔、新型車両「13000系」がついにそのベールを脱ぎ、いよいよ2026年3月30日から営業運転を開始します。「安全×安心×エレガント×未来」を掲げ、同社の象徴である「YOKOHAMA NAVYBLUE(横浜ネイビーブルー・YNB)」を纏ったこの新型車両は、既存の12000系や20000系と何が違うのでしょうか? 運行開始に先立ち、かしわ台の車両センターで行われた報道公開と試乗会の模様をレポート。
進化したデザインの細部や設計など、一般利用者も鉄道ファンも必見の情報を凝縮し、独自の目線でお届けします。

JR・東急との相互直通運転でアクセスが向上

【試乗レポ】相鉄の新型車両「13000系」公開!3月30日デビューの進化を遂げた”ネイビーブルー”車内設備と最新機能をチェック
路線図(画像:相鉄)

相鉄は、2019年11月30日に相鉄・JR直通線を開業。相鉄線西谷駅から分岐し、同日開業の羽沢横浜国大駅からJR線を経由し、新宿方面へ直通するルートが整いました。さらに、2023年3月18日には相鉄新横浜線(西谷~新横浜)と東急新横浜線(新横浜~日吉)を開業。新横浜駅で東急線方面と接続し、相互直通運転が開始。渋谷や新宿など都心への通勤・通学や、新横浜からの新幹線利用がしやすくなりました。

相模鉄道の新型通勤電車「13000系」とは?

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新規導入する13000系

相鉄はこうした環境の変化も背景に、相鉄グループのブランドイメージと認知度向上を目的とした「デザインブランドアッププロジェクト」を実施。「安全×安心×エレガント」をデザインコンセプトとし、駅や車両、制服などのデザインリニューアルを進めています。
今回導入する13000系も、この流れを汲んだデザインが特徴です。

ついに「13000系」がお目見え!

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相模鉄道車両センター

相鉄の新型車両「13000系」の報道公開は、相鉄本線かしわ台駅近くにある「相模鉄道車両センター」で行われました。

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スモークを焚く演出で、期待はマックスに!

スモークが焚かれて、扉がオープン! 待ちに待った新型車両が姿を現しました。

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いよいよ、新型車両の登場です!

会場には、相模鉄道のキャラクター「そうにゃん」も駆けつけました。

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新型車両に興味津々の「そうにゃん」

細部にいたるまでこだわり抜いたデザイン

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車体色は相鉄のキーカラーがベース

ここからは、13000系のデザインの特徴を紹介しましょう。先頭部は、水を切り拓いて進む海の生き物のような流麗な造形をイメージ。車体色は深みのあるダークブルー「YOKOHAMA NAVYBLUE(略称: YNB)」をベースとしています。

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前照灯には粒の小さい灯具(LED)を採用。
発光素子が非常に小さく、数を多く並べることで理想的な配光パターンを実現。「未来を見据える切れ長の目」を具現化しています

前照灯は、入線時にホームから車両の横顔が美しく見えることを意識して設計されています。デザイン性だけでなく、安全性を高めるため、実車を用いた検証実験を繰り返し実施。最適な明るさや光の広がり方に至るまで厳しく検証しています。

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ヘッドマークを掲出した20000系(画像:相模鉄道・相鉄グループ)

12000系や20000系、21000系で相鉄車両の象徴となっていたフロントグリルですが、13000系では敢えて外し、新たなシンボルとしてセンターパネルを設置しています。

センターパネルにはYNBの塗料を活かしつつ、仕上げのクリア層に独自のツヤ消し材を混ぜることで、新たにマット色を製作。何パターンもサンプルを作り、ベース色やロゴとの調和を見ながら決定したカラーです。
中央に配置した相鉄マークのロゴは、マットな質感を背景にロゴだけが光に反射し、グループマークがより引き立つように仕上げています。

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両端部に「13000 SERIES MIRAI」の文字が入っています

両端部には13000系の「Concept Emblem」と呼ぶエッジの際立った部品を採用し、コンセプトの「未来」を象徴するデザインに。前照灯の取付ボルトを隠す役割も兼ねています。

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軸箱指示方式を軸梁式としたボルスタレス空気バネ台車(M車系)

なお、13000系は相鉄線内のみを走行する車両として製作されました。車両編成は足元の輸送需要や将来的な沿線人口の減少を踏まえて8両編成に。

需要の変化に合わせて10両化にも対応できる設計となっています。メンテナンス性を考慮し、基本的な床下機器配置は12000系と共通化。12000系からM5、M6を除いた形とし、8両編成に最適化しています。

かしわ台~横浜までの区間を試乗!

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かしわ台駅ホームに入線する13000系

ここからは、相鉄本線かしわ台駅ホームへ移動し、試乗体験が行われました。

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行先表示にはそうにゃんが!

貸切運転で、かしわ台駅から横浜駅までを移動しました。

12000系をベースとした内装デザイン

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13000系の先頭車両の車内
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13000系の運転台

内装デザインは12000系をベースとしています。違いは座席数。先頭車の座席定員を6席、1編成あたり12席増やしています。

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1両あたり4台、客室内の側出入口かもい部に車内防犯カメラを設置。解像度とフレームレートを向上

また、空気清浄機や車内防犯カメラの性能を向上したとのこと。客室内に非常はしごも設置しています。

12000系同様、内装はグレーをベースに

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ガラス製の荷棚や仕切り、貫通扉の採用で開放感をアップ

デザインは、グレーをベースとしたシックな雰囲気で統一。ガラスを多用することで開放感を高めています。

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楕円形をベースにすることで疲れにくさに配慮した吊り革

吊り革は、楕円形で長時間使用しても疲れにくいデザインを採用。

2016年にグッドデザイン賞を受賞しています。

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指紋が付きにくい手すり

手すりは、指紋が付きにくい「なし地」処理(凹凸があるざらりとした質感の表面処理)を施しています。

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調色調光式のLED照明

車内照明は、時間帯で色温度や照度を変化させることができる、調色調光式のLED照明を採用しています。

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車内サイネージは17インチワイドの液晶表示器を採用

ドア上には17インチの液晶式案内表示器を設置し、多言語案内などの機能を強化しています。

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フリースペース(写真左)と向かいの「ユニバーサルデザインシート」。座面の高さがやや高く、持ち手もあるため「立つ」「座る」といった動作がしやすい

優先席の一部に「ユニバーサルデザインシート」を採用。高齢者や体が不自由な人でも立ち上がったり座ったりがしやすいように配慮されています。また、すべての車両にベビーカー・車椅子用のフリースペースを設置しています。

新型車両「13000系」は、3月30日の運転開始を前に、3月20日(金・祝)には一般向けの「相鉄13000系おひろめ会」(参加は事前抽選。受付は終了)が予定されています。

【参考】
相鉄の新型「13000系」おひろめ会を3/20に開催 運転台見学や限定グッズも楽しみすぎる(※2026年2月掲載) https://tetsudo-ch.com/13022177.html

また、2027年には相鉄本線瀬谷駅近くで開催する「2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)」の会場で「13000系」の実車が展示される予定です。

【参考】
次の万博は横浜だ!1,500万人来場予定の国際園芸博「GREEN×EXPO 2027」は2027年3月から、近隣で大型新テーマパーク構想も進行中(※2025年10月掲載) https://tetsudo-ch.com/13013697.html

今回試乗した新型車両「13000系」は、2026年3月30日(月)から営業運転を開始します。

ネイビーブルーの深みと、未来を見据えたシャープな造形を見かける機会が、これから増えるはず。相鉄線を利用の際は、そのデザインと乗り心地をぜひホームで、そして車内で体感してみてください。

文/写真:斎藤若菜

鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)

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