JR・東急との相互直通運転でアクセスが向上
相鉄は、2019年11月30日に相鉄・JR直通線を開業。相鉄線西谷駅から分岐し、同日開業の羽沢横浜国大駅からJR線を経由し、新宿方面へ直通するルートが整いました。さらに、2023年3月18日には相鉄新横浜線(西谷~新横浜)と東急新横浜線(新横浜~日吉)を開業。新横浜駅で東急線方面と接続し、相互直通運転が開始。渋谷や新宿など都心への通勤・通学や、新横浜からの新幹線利用がしやすくなりました。
相模鉄道の新型通勤電車「13000系」とは?
相鉄はこうした環境の変化も背景に、相鉄グループのブランドイメージと認知度向上を目的とした「デザインブランドアッププロジェクト」を実施。「安全×安心×エレガント」をデザインコンセプトとし、駅や車両、制服などのデザインリニューアルを進めています。
今回導入する13000系も、この流れを汲んだデザインが特徴です。
ついに「13000系」がお目見え!
相鉄の新型車両「13000系」の報道公開は、相鉄本線かしわ台駅近くにある「相模鉄道車両センター」で行われました。
スモークが焚かれて、扉がオープン! 待ちに待った新型車両が姿を現しました。
会場には、相模鉄道のキャラクター「そうにゃん」も駆けつけました。
細部にいたるまでこだわり抜いたデザイン
ここからは、13000系のデザインの特徴を紹介しましょう。先頭部は、水を切り拓いて進む海の生き物のような流麗な造形をイメージ。車体色は深みのあるダークブルー「YOKOHAMA NAVYBLUE(略称: YNB)」をベースとしています。
前照灯は、入線時にホームから車両の横顔が美しく見えることを意識して設計されています。デザイン性だけでなく、安全性を高めるため、実車を用いた検証実験を繰り返し実施。最適な明るさや光の広がり方に至るまで厳しく検証しています。
12000系や20000系、21000系で相鉄車両の象徴となっていたフロントグリルですが、13000系では敢えて外し、新たなシンボルとしてセンターパネルを設置しています。
センターパネルにはYNBの塗料を活かしつつ、仕上げのクリア層に独自のツヤ消し材を混ぜることで、新たにマット色を製作。何パターンもサンプルを作り、ベース色やロゴとの調和を見ながら決定したカラーです。
中央に配置した相鉄マークのロゴは、マットな質感を背景にロゴだけが光に反射し、グループマークがより引き立つように仕上げています。
両端部には13000系の「Concept Emblem」と呼ぶエッジの際立った部品を採用し、コンセプトの「未来」を象徴するデザインに。前照灯の取付ボルトを隠す役割も兼ねています。
なお、13000系は相鉄線内のみを走行する車両として製作されました。車両編成は足元の輸送需要や将来的な沿線人口の減少を踏まえて8両編成に。
かしわ台~横浜までの区間を試乗!
ここからは、相鉄本線かしわ台駅ホームへ移動し、試乗体験が行われました。
貸切運転で、かしわ台駅から横浜駅までを移動しました。
12000系をベースとした内装デザイン
内装デザインは12000系をベースとしています。違いは座席数。先頭車の座席定員を6席、1編成あたり12席増やしています。
また、空気清浄機や車内防犯カメラの性能を向上したとのこと。客室内に非常はしごも設置しています。
12000系同様、内装はグレーをベースに
デザインは、グレーをベースとしたシックな雰囲気で統一。ガラスを多用することで開放感を高めています。
吊り革は、楕円形で長時間使用しても疲れにくいデザインを採用。
手すりは、指紋が付きにくい「なし地」処理(凹凸があるざらりとした質感の表面処理)を施しています。
車内照明は、時間帯で色温度や照度を変化させることができる、調色調光式のLED照明を採用しています。
ドア上には17インチの液晶式案内表示器を設置し、多言語案内などの機能を強化しています。
優先席の一部に「ユニバーサルデザインシート」を採用。高齢者や体が不自由な人でも立ち上がったり座ったりがしやすいように配慮されています。また、すべての車両にベビーカー・車椅子用のフリースペースを設置しています。
新型車両「13000系」は、3月30日の運転開始を前に、3月20日(金・祝)には一般向けの「相鉄13000系おひろめ会」(参加は事前抽選。受付は終了)が予定されています。
【参考】
相鉄の新型「13000系」おひろめ会を3/20に開催 運転台見学や限定グッズも楽しみすぎる(※2026年2月掲載) https://tetsudo-ch.com/13022177.html
また、2027年には相鉄本線瀬谷駅近くで開催する「2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)」の会場で「13000系」の実車が展示される予定です。
【参考】
次の万博は横浜だ!1,500万人来場予定の国際園芸博「GREEN×EXPO 2027」は2027年3月から、近隣で大型新テーマパーク構想も進行中(※2025年10月掲載) https://tetsudo-ch.com/13013697.html
今回試乗した新型車両「13000系」は、2026年3月30日(月)から営業運転を開始します。
文/写真:斎藤若菜
鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)



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