愛本駅が山間部の入口にあって、そこから1.1kmの内山駅はすっかり山の中です。駅の東側には黒部川が流れています。
トップ画像は、2編成しか運行されていない元東急8590系の富山地方鉄道17480形の第一編成が普通宇奈月温泉行で内山駅に入線してくるシーンです。
駅舎は民家の奥、少し盛り土になった上にありました。1923年(大正12年)黒部鉄道が下立駅~現・宇奈月温泉駅間を開業させた際に作られた駅です。駅舎がその時のオリジナルか否かは不明です。駐輪場、駐車場はありません。

最初、駅名標がないなぁ、と思いましたが駅舎出入口の軒下に「内山駅」と小さく表示されていました。木造というかトタン張りの駅舎です。

中は待合室。出札窓口らしきものが分かります。奥が駅の事務スペースだったと思われますが全面的に板で塞がれていました。右がホームへの出入口。
この時点で16:50です。
無人駅ですが、冬の間、除雪のために駅員が配置されるとのことです。出札業務などは行いません。

ホームへの出入口。ホーム側はトタンではありません。木に塗装されています。木製の扉が残っていました。この扉も素晴らしい。

ホームに出て電鉄富山方面を見ています。

トップ画像の富山地方鉄道17480形第一編成が駅に到着。

宇奈月温泉方面からは、富山地方鉄道14760形の普通電鉄富山行が到着して列車交換します。何故か電車の最前部がブレてます。シャッターの瞬間に電車が揺れたかな。

列車交換で内山駅ホームに並んだ車両。好きなカットです。乗降はありません。

こちらは宇奈月温泉方面。

勾配標には25.0パーミルとあります。

上りホームの駅名標と待合室。良い感じに古いのですが屋根のブルーシートは雨漏り対策? 修繕は大丈夫かな? ちょっと心配になっちゃいます。

下りホームの駅舎に貼られていた奇妙な看板?「白線の内側に入っている」では意味不明ですが、「白線の中に入っていろ」だとキツい命令形過ぎます。文字もフリーハンドというか子供が書いたみたいです。他の駅では見かけませんでした。

駅舎の外、電鉄富山側に「便所」と書かれた小屋。文字通りトイレというか汲み取り便所です。

電鉄富山側にある踏切から内山駅の相対式ホーム2面2線。

空模様もあって、いよいよ夕方っぽくなってきました。次の音沢駅に向かいます。
(写真・記事/住田至朗)