タイ当局によると、刑法112条(不敬罪)違反容疑で収監中の政治活動家ネティポーン・ブン・サネサンコム氏(28歳)が14日、ハンガーストライキ中に死亡した。絶食による衰弱が原因とみられている。


プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、ネティポーン氏はバンコクのチャトチャック地区の中央矯正病院に収監されていた。14日午前6時頃に心停止し、タマサート病院に搬送されたが、午前11時22分頃に死亡が確認された。

ネティポーン氏は、刑法112条抗議グループの中心的リーダー。同氏は2022年2月、王室の車列により発生する渋滞に関する世論調査に関与したとして、112条違反の容疑で今年1月26日から中央女子矯正施設に収監されていた。

ネティポーン氏は、収監の翌日からハンガーストライキを開始。司法制度の改革と、政治思想による拘束の廃止を求めていたという。

同氏は飲食と投薬を拒否し、健康状態が悪化。2月初旬には矯正施設から中央矯正病院に移送されていた。