タイのエネルギー事業局(DOEB)は、カンボジアのタイ産石油禁輸措置について、1日の輸出量が600万リットルほどで、タイへの影響はないと明らかにした。

プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、DOEBのサラーウット局長は、タイがカンボジアに輸出する燃料はベンジンとディーゼルが大半で、液化石油ガスやジェット燃料、重油などを合わせて1日当たり600万リットルだと報告。

一方、国内製油所の1日当たりの生産量は1億6000万~1億7000万リットル。1日当たり1億3000リットルの国内需要があるため、タイへの影響は少ないとした。

同局は現時点で、カンボジアで石油取引を行う企業からの苦情はないとし、カンボジアでガソリンスタンドを運営するPTT石油小売事業公社(OR)も、問題は発生していないとしている。

また、中東紛争が沈静化し、世界の原油価格が下落しているが、国防省は状況を注視していると話した。タイには60日間分の原油備蓄があるという。

編集部おすすめ