チリ戦で3点目となるゴールを挙げたゲレーロ photo/Getty Images
「サッカーに“本命”なんてないんだ」
コパ・アメリカでペルーが決勝まで生き残ることを、いったいどれほどの人が予想できただろうか。グループリーグは1勝1敗1分で3位通過、最終節のブラジル戦では5失点の大敗を喫した。
しかし、持ち前の粘り強い守備を前面に押し出したペルーはPK戦の末、ウルグアイを撃破。4日に行われた準決勝チリ戦でも試合を通じてハードワークを怠らず、前回王者を3発快勝で退けた。英ブックメーカー『William Hill』が大会前に発表したペルーの優勝オッズは出場12カ国中6位の「21.00倍」。決して優勝候補と呼べる存在ではなかった伏兵が、1975年大会以来44年ぶりとなるファイナルへ駒を進めている。
これには地元メディア『El Comercio』も「歴史的に新しいページを書き加えた」と称賛を惜しまない。ペルー国内はお祭り騒ぎだ。しかし、エースであるFWパオロ・ゲレーロに油断はない。『Omni Sport』によると、35歳のベテランストライカーはチリ戦後次のように語っている。
「チームは歴史を築いている。私はチームメイトを誇りに思っているよ。
「大会はまだ終わっていない」、周囲にそう呼び掛けているようだ。優勝できなければ歴史に名を刻むことはできない。誰よりもこのベテランFWが理解しているのだろう。今大会でここまで2ゴールを記録している彼には得点王の期待もかかる。長年ペルーを支えた大黒柱はチーム、個人双方でタイトルを獲得したいところだ。
決勝の相手はグループリーグで大敗した開催国ブラジル。
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