快進撃続けるリヴァプール photo/Getty Images
僅差で勝つのも得意技
北中米カリブ海王者のモンテレイ相手に2-1。18日にクラブワールドカップ準決勝でモンテレイと対戦した欧州王者リヴァプールは、後半アディショナルタイムにFWロベルト・フィルミーノが得点を決めて2-1の勝利を収めた。
北中米王者とはいえ、モンテレイはリヴァプールにとって格下だ。その相手に2-1のスコアは辛勝と言えるのかもしれない。しかし、この辛勝に見える勝ちパターンこそ今のリヴァプール最大の強みなのだ。
最後はフィルミーノがクロスに合わせて決勝ゴールを奪ったが、今のリヴァプールはとにかく終盤に強い。サポーターが引き分け、あるいは敗戦を覚悟したところから急激な粘りを見せてくる。
英『Daily Mail』によると、2019年にリヴァプールが80分以降に決めたゴールの数は全部で25点もある。これはマンチェスター・シティと並びプレミアリーグのクラブでは最多の数字となっている。
数字ではマンCも並んでいるのだが、リヴァプールの場合は重要度が異なる。リヴァプールはこのうち11のゴールが勝ち点に直接関係するものとなっている。例えば2019年のリーグ戦では80分以降に19得点を挙げており、そのゴールで計18ポイントも勝ち点を稼いでいるのだ。
一方でマンCはリーグ戦に限れば80分以降のゴールは12点で、それらのゴールでは3ポイントしか稼いでいない。リヴァプールの場合は同点ゴール、決勝ゴールとなるケースが非常に多く、マンCの場合は80分までに試合が決しているケースが多い。
マンCの方が大量得点で相手を圧倒しているイメージはあるかもしれないが、リヴァプールは粘り強さで白星を積み重ねている。この粘りこそユルゲン・クロップ率いるリヴァプールが評価される理由だ。
スコアだけを見れば辛勝に思えるが、モンテレイ戦の2-1はリヴァプール鉄板の勝ちパターンと言っていいのかもしれない。
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