短い時間ながらマンUで結果を残しているイガロ photo/Getty Images
今冬加入のベテランFW
今季後半戦、マンチェスター・ユナイテッドに降り立った“もう一人の救世主”はリーグ戦再開を待たずしてチームを去ることとなってしまうのだろうか。上海申花からマンUにレンタルで加入しているFWオディオン・イガロの去就が怪しくなってきた。
それも新型コロナウイルス感染拡大により、リーグ戦に中断期間が生まれた影響だ。イガロのレンタル期間は従来通りに日程が消化されていれば、シーズン終了後となっていたはずの5月末までとなっている。しかし、今回の中断の影響でリーグ戦は6月以降も行われることがほぼ確実になった。そうしたなかでマンUはシーズン終了までイガロのレンタル延長を求めたようだが、上海申花はこれを応じない姿勢を見せているという。つまり、このままいくとシーズンの途中でイガロはマンU退団を余儀なくされてしまうのだ。
MFブルーノ・フェルナンデスと共にシーズン後半戦の快進撃を支えていたイガロ。それだけに、これはマンUにとってこの上なく悪いニュースと言える。まだ退団が決定したわけではないが、かなりの痛手となることは間違いない。
そんな中、この“イガロ問題”にクラブOBであるディミタール・ベルバトフ氏が反応している。同氏はこの30歳FWの去就に関する自身の考えを英『Betfair』へ次のように語った。
「イガロは中国へ戻るのではないかと噂されているね。彼はユナイテッドへ留まるに値する選手だと思うし、実際素晴らしい選手だと私は感じているよ。
「ユナイテッドが彼を失うとすれば、すぐに代役を見つける必要がある。まだ動いていないのなら、今すぐそれに取り掛かるべきだ。この状況でレンタル選手を失うのであれば、期間外での選手獲得に関する許可を協会に求めるべきだ。もちろん、イガロが残留するのであればそれが最良な選択だけどね」
イガロの残留が叶わなかった場合、マンUは特例での補強許可を協会に求めることも考えるべきと主張したベルバトフ氏。先日プレミアリーグは2020年6月30日で契約が満了を迎える選手に関して、短期の契約延長を可能とすることを発表したが、国外クラブも絡んだレンタル移籍などに関しても何か特別なルールも策定するべきか。リーグ戦の中断によって、マンUが困難な状況に直面している。
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