来季からアーセナルに加入するサリバ photo/Getty Images
資金節約の意味もあったはずだが……
来季からアーセナルに合流する若きセンターバックがいる。昨夏サンテティエンヌからか完全移籍で獲得し、そのまま今季レンタルという形で同クラブにおけるプレイを続けていた19歳のウィリアム・サリバだ。
皆がこの1年間彼の合流を待ち続けていたことだろう。なにしろ、サリバは世界の若手DFの中でもトップクラスの有望株と言われる逸材なのだ。1年間戦力として扱えないのは残念だったが、このレンタルによって昨夏移籍市場における限られた資金を節約できたのだから致し方ないとも言える。
しかし、それでもアーセナルが行ったサリバのレンタルは間違いだったと強く主張する人物がいる。クラブOBのマーティン・キーオン氏だ。英『talkSPORT』に対して、同氏は次のように自身の考えを述べている。
「アーセナルはサンテティエンヌからサリバを獲得したけど、再びレンタルで戻したね。私にはそれが理解できないんだ。今の年齢でも彼はワールドクラスと呼ばれているからね。もし本当はそこまででもないとしても、プレミアで通用するのならそれで十分だっただろう。最終ラインは彼らの懸念事項だったからね」
長年守備の脆弱性に悩まされてきたアーセナル にとって、サリバは一刻でも早くエミレーツスタジアムでプレイさせるべき存在だったとキーオン氏は主張している。気持ちはわからなくもない。
しかし、サリバをレンタルしたことでアーセナルはニコラ・ペペやキーラン・ティアニー、ガブリエウ・マルティネッリといった若き才能を手にしたことも事実。むしろおトクだったなんて声もあるほどだ。意見分かれるサリバのレンタル。いずれにせよ、来季頼もしい仲間がやってくることは間違いない。
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