チェルシーのジルー photo/Getty Images
もっとスポットライト当たるべき選手たち
先日元イングランド代表のジョー・コールは、チェルシーでプレイするFWオリヴィエ・ジルーのことを「プレミアリーグで最も過小評価されている選手の1人」と評した。ジルーは24日に行われたチャンピオンズリーグ・グループステージ第4節のレンヌ戦で決勝点を記録しており、34歳になった今も貴重な戦力だ。
フランス代表監督を指揮するディディエ・デシャンもジルーを評価しており、クラブで出番を得ているならば来夏のEURO2020にもジルーを招集したいと考えているはずだ。キリアン・ムバッペやアントワーヌ・グリーズマンに比べると地味だが、ジルーも2018ロシアワールドカップを制したフランス代表に欠かせぬ選手の1人なのだ。
ただ、プレミアリーグで過小評価されているのはジルーだけではない。他にも「いぶし銀」と言うべき実力者が数名いる。英『The Sun』はジルーを含め7人は過小評価されている選手がいると取り上げているが、彼らも本来は絶賛されるべき実力者だ。
1.ジョニー・エヴァンス(レスター・シティ/DF/32歳)
マンチェスター・ユナイテッドでリオ・ファーディナンド、ネマニャ・ビディッチのバックアッパーも務めていたエヴァンスは、ワールドクラスと評価されるようなセンターバックではない。しかしプレミアのビッグクラブで通用するだけの実力は備えており、昨季もレスターではリーグ戦全試合に出場。チャグラル・ソユンク、ウェスレイ・フォファナら若手センターバックのサポート役としても大きな存在になっている。
2.ジェイムズ・ミルナー(リヴァプール/MF/34歳)
派手さはないが、ミルナーもユルゲン・クロップ率いるリヴァプールに欠かせぬ選手だ。本職は中盤だが、緊急時にはサイドバックもこなしてくれる。常に安定したパフォーマンスを提供してくれるミルナーは指揮官にとって計算しやすく、34歳を迎えても運動量に衰えは見られない。現代を代表する鉄人プレイヤーの1人と言えよう。
3.ムサ・シソコ(トッテナム/MF/31歳)
リーグ首位を走るトッテナムには優秀なMFが多く揃っているが、その中でシソコは今季もリーグ戦7試合、ヨーロッパリーグ4試合に出場するなどセントラルMFや守備的MFの役割でフル稼働している。細かいテクニックを持っているわけではないが、187cmのサイズを活かした馬力あるプレイはプレミアリーグにピッタリだ。ジョゼ・モウリーニョ好みの選手と言えよう。

レスターのエヴァンス photo/Getty Images
4.ジェイムズ・ウォード・プラウズ(サウサンプトン/MF/26歳)
サウサンプトンで主将を任されているジェイムズ・ウォード・プラウズは、26歳ながらプレミアリーグ240試合出場と豊富な経験を持っている。イングランド代表の方にも召集されており、セットプレイの精度の高さはプレミアリーグでも評判だ。イングランド代表の中盤争いはかなり激しいが、ジェイムズ・ウォード・プラウズもEURO2020を目指す実力者の1人だ。
5.レアンデル・デンドンケル(ウォルバーハンプトン/MF/25歳)
ウルブズで最も一貫性ある選手の1人だ。188cmのサイズを誇るベルギー代表MFは、守備的MFに加えてセンターバックにも入ることができる。昨季はリーグ戦全試合に出場して4得点を記録しており、怪我も少なく安定している。ウルブズが上を目指すうえで外せない選手だ。
6.シェイマス・コールマン(エヴァートン/DF/32歳)
最近は何かと超攻撃的サイドバックに注目が集まるが、長くプレミアリーグで活躍してきたコールマンも抜群のスピードを持った攻撃的なサイドバックだ。プレミアリーグでは通算280試合をこなして20得点26アシストの成績を残しており、エヴァートンにとっては長らく欠かすことのできない存在となっている。今季もカルロ・アンチェロッティから主将を任されており、精神的支柱でもある。
ウォード・プラウズやデンドンケルなどビッグクラブでプレイしていない選手はスポットライトが当たりにくい。しかし彼らも高い実力は備えており、本来はもっと評価されるべきなのだろう。主役級の実力を持つ脇役プレイヤー。