シュツットガルトの遠藤 photo/Getty Images
走って戦って繋いでの大奮闘
パベル・パルド、ズヴォニミール・ソルド、サミ・ケディラなど、強いシュツットガルトには偉大なる守備職人がいた。
その後継者とまで呼ばれ始めたのが、日本代表MF遠藤航だ。
遠藤のことをケディラやソルドらの後継者と呼ぶのは独『Bild』で、遠藤のあらゆる能力を絶賛している。
最大の魅力である守備面では、今季チーム最多となる258回のデュエルを仕掛けて56%の勝率を記録。同メディアも注目しているが、遠藤は178cmのサイズながら空中戦も強い。その勝率は68%と安定しており、まさに小さな巨人との表現がピッタリか。
運動量も豊富で、ここまでリーグ戦9試合で合計99.2kmの走行距離を記録。
またパスの方も派手ではないが、444本のパスを成功させるなど堅実に繋いでいる。一見すると地味かもしれないが、こうした確実性の高いプレイヤーがチームには必要不可欠だ。
ドイツで評価が上がり続ける遠藤はシュツットガルトで300試合以上に出場したソルド、シュツットガルトでリーグ制覇も経験した元メキシコ代表のパルド、そしてシュツットガルトからレアル・マドリードへとステップアップし、世界的な守備的MFとなったケディラに続くクラブの象徴となるのか。ついに偉大なるレジェンドの後継者候補になるところまで評価は上がってきている。