デ・ブライネは今季も活躍 photo/Getty Images
デ・ブライネはチャンスを量産しているが……
マンチェスター・シティ自慢の攻撃力はどこへ行ったのか。
相手がマンチェスター・ユナイテッドだったことも考慮すべきだろうが、マンCは12日に行われたマンUとのダービーマッチをスコアレスドローで終えた。
特に得点数が17点しかないことが気がかりで、これはウェストハムやサウサンプトン、アストン・ヴィラといった中堅クラブよりも少ない。昨季102得点も奪ったチームとは思えず、マンCが攻撃面で問題を抱えているのは間違いない。
チャンスメイクの部分では相変わらずMFケビン・デ・ブライネが奮闘しており、デ・ブライネ自身はここまでリーグ戦6アシストを記録するなど結果を出している。とはいえ、優秀なチャンスメイカーがいてもフィニッシュを担当する者がいなければ始まらない。
リーグ戦におけるチーム得点王は4得点を奪っているMFリヤド・マフレズ、それに続いてFWラヒーム・スターリング(3得点)、MFフィル・フォデン、ケビン・デ・ブライネ、FWガブリエウ・ジェズス(2得点)がネットを揺らしているが、攻撃自慢のマンCからすれば寂しすぎる数字だ。特にセルヒオ・アグエロの後継者候補の1人と考えられるジェズスが2点しか決めていないのは問題だろう。

アグエロにしか頼れないのか photo/Getty Images
得点量産への道見えず
2017-18シーズンのマンCはリーグ戦における1試合平均得点が2.79点、2018-19シーズンは2.51点、昨季は2.68点とジョゼップ・グアルディオラの下で高い数字を維持してきたチームが今季1.54点まで数字を落としている。
今季ここまでマンUのMFブルーノ・フェルナンデスに次いでプレミアリーグ2番目に多いキーパス数31本(シュートに直結するパス)を記録しているデ・ブライネの力を活かしたいが、やはりアグエロがいないと得点数は上がってこないのだろうか。
仮にアグエロが本調子に戻ったとしても、マンCの狙いはリーグタイトルとチャンピオンズリーグのダブルだ。複数タイトルを狙っていくにはアグエロ、デ・ブライネら一部の選手に依存しているわけにもいかない。
このままではリーグ戦、チャンピオンズリーグの両方とも落としてしまいそうだが、グアルディオラはこの問題をどう解決するのか。アグエロが32歳であることを考えると、頼りすぎることはできない。グアルディオラのチームが得点力不足に陥る珍しいシーズンとなっている。(データは『WhoScored.com』より)