相手のコースを読んでドリブルを阻止する長谷部 photo/Getty Images
ボランチ対決は「ドロー」
6日に行われたブンデスリーガ第24節で、MF長谷部誠とMF鎌田大地を擁するフランクフルトとMF遠藤航を擁するシュツットガルトが激突。鎌田は腰痛のため欠場となったものの、長谷部と遠藤が揃ってスタメンに名を連ねた試合は、両チームともに手堅い試合運びで1-1のドローに終わり、勝ち点「1」ずつを分け合っている。
そして、気になる新旧日本代表ボランチ対決の行方だが、いい意味で「予想通り」と言っていいかもしれない。72分までプレイした長谷部とフル出場を果たした遠藤は、ともに一歩も引けを取らない安定したパフォーマンスを終始披露。彼らが現在、指揮官からなぜ厚い信頼を得ているのか、ドイツでなぜ高い評価を受けているのかを証明する試合となっただろう。
この試合ではリベロではなく、スイス代表MFジブリル・ソウとともにボランチに入った長谷部。25分には、相手のドリブルのコースを読んで攻撃を芽を摘んで見せた。さらに前半アディショナルタイムにCKの流れからカウンターを受けそうになった際には、最終ラインにいた長谷部はずるずる戻るのではなく、左右から味方が2枚戻ってきているのを見越してか、思い切って前に出る。そして、相手のドリブルが大きくなったところに的確にタックルを決め、ピンチを救った。
ボランチでのバランスの取り方も含めて、冷静な状況判断はさすがといったところ。タックル成功数は、この試合でチーム最多タイとなる4回を記録した。ファウルなどで試合が止まった際に主審と積極的にコミュニケーションをかわしたり、攻撃の中継役となる鎌田の不在でうまく試合運びができていない際にも周囲への指示でチームを統率したりと、キャプテンマークを巻くに相応しい姿も見られた。
高い危機察知能力を披露した遠藤 photo/Getty Images
一方の遠藤も、2ゴール2アシストの活躍を披露した前節シャルケ戦のような攻撃の場面で輝くことは少なかったが、90分間通して抜群の安定感を見せている。18分にマルティン・ヒンターエッガーがドリブルで仕掛けてきた際には、横からスライドしてスライディングで相手をストップ。
そのほかにも、この試合ではサイドバックが抜かれた際のカバーリングやDFラインに入っての守備、CKの際にストーンとしての役割をしっかりこなす空中戦の強さなどもよく見られ、遠藤の危機察知能力や守備範囲の広さがうかがえた。空中戦での勝利数に関しては、両チーム合わせて2番目となる5回を記録している。また、ビルドアップの際に簡単にボールを下げるのではなく、できるだけ前にボールをつけようとする姿勢は素晴らしく、21分には遠藤を中心としたパスワークで右サイドから左サイドへうまく展開し、攻め込むシーンもあった。
2人ともブンデスリーガ屈指の選手と評されるに相応しい姿を見せており、新旧日本代表ボランチ対決は言うなれば「ドロー」といったところか。今季のブンデスリーガも残すところ10試合となったが、この調子で最後まで駆け抜けて欲しいところだ。

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