イングランドでも変わらず活躍を見せるフェルトマン photo/Getty Images
ここまで公式戦32試合に出場しているフェルトマン
2018-19シーズンにチャンピオンズリーグでレアル・マドリード、ユヴェントスといった強豪クラブを破り、ベスト4進出を決めたアヤックス。当時のメンバーにはユヴェントスへ移籍したマタイス・デ・リフトやバルセロナに加入したフレンキー・デ・ヨングといった有望な若手が多く在籍しており、オランダから多くの才能が各国に飛び立つこととなった。
アヤックスでキャリアをスタートさせたフェルトマンは2012-20シーズンまでの長い間チームに貢献し続けた。183cmと大柄ではないが、空中戦が強い選手だ。また、センターバックを本職としているが、サイドバック、ウイングバックを務めるユーティリティ性の持ち主でもある。
ブライトンでも今季ここまで公式戦32試合に出場するなど、加入初年度にも関わらず指揮官であるグレアム・ポッターからの信頼も厚い。
引き分けとなったチェルシー戦では右ウイングバックとして出場したフェルトマン。攻撃ではそこまで違いを作れなかったが、キーパス1本を記録するなど攻撃面でも悪くない働きを見せた。とはいえ、足元の技術には定評があるため、今後もウイングバックで使われ続ければ、攻撃が開花する可能性もある。
また、守備では7回のタックル成功数を叩き出し、センターバックのベン・ホワイトと共に右サイドを制圧した。
センターバックで使うのも悪くないが、高い位置でのフェルトマンの活躍はまた違う一面を見ることができ、面白い起用となった。
29歳での初海外挑戦となっているフェルトマンだが、十分に通用していると言える。対戦相手にはアヤックス出身のハキム・ツィエクもおり、両者ともにステップアップを果たしたと言える(データは『WhoScored.com』より)。