プレミア最多セーブ記録を誇るフォスター photo/Getty Images
マンチェスター・ユナイテッドにも所属した
1992-93シーズンから開幕したプレミアリーグ。その中で数々の名プレイヤーたちがしのぎを削ってきた。
そのGKとはマンチェスター・ユナイテッドにも所属した元イングランド代表GKのベン・フォスターだ。現在は昨季プレミアからEFLチャンピオンシップ(2部)に降格したワトフォードに所属しているフォスターだが、長い間プレミアの第一線で活躍してきた。
フォスターはストークでプロ生活を始めるも、ストークで試合に出場することは一度もなかった。下部リーグへのレンタル移籍を繰り返すも、出場はEFLリーグ1(3部)のクラブが中心だった。そんな中でチームメイトの息子の試合を観にきたアレックス・ファーガソン氏の目に留まり、マンチェスター・ユナイテッドへの移籍が決まる。
その後2部のワトフォードをプレミア昇格に導くと、翌年も同クラブに残留し、初のプレミアを経験する。その後一時期は、マンUで定位置を確保するも正GKには至らず。バーミンガムやウェストブロムなどで主力として活躍し、ワトフォードへ復帰した。
193cmと長身を活かした安定感のあるセービングでチームを支え続けるフォスター。プレミアでの総セーブ数は驚異の「1178」とトップに立っている。また2位には、チェルシーなどで長らく守護神を務めたペトル・チェフ氏がランクイン。
プレミアではマンU以外では残留争いを経験することも多く、守勢に回ることが多いチームで最後尾からチームを支えてきた。その歴戦の数々がセーブ数となって数字に表れているのだろう。なお、現在プレミアのクラブに所属している選手のセーブ数上位は、トッテナムのジョー・ハートが「941」、次いでマンUのダビド・デ・ヘアが「923」となっている。
失点をしなければ負けないフットボールの世界で守勢に回るチームはフォスターのような安定したGKが求められる。現在のワトフォードは2部で2位を確定して来季のプレミア昇格を決めている。フォスターは1月の試合を最後に控えに回っているが、来季のワトフォードで経験豊富な38歳の守護神が好セーブを見せるかもしれない。(データはプレミアリーグ公式より)