クロアチア戦で一気に名を挙げたフィリップス photo/Getty Images
攻守に渡って大きな貢献を見せた
直近のロシアW杯ではベスト4に進出し、実力を証明したイングランド代表。EURO2020への期待も大きく、優勝候補の一角として紹介されていることも。
そんなスリーライオンズは日本時間13日にクロアチアと対戦。ラヒーム・スターリングのゴールが決勝点となり、1-0の白星となった。
強豪クロアチアに対し、終始ボールを支配して戦ったイングランド。前述したフォーデン、マウントを差し置いて、この試合で最も輝きを放ったのは中盤で起用されたカルヴァン・フィリップスだろう。
今季プレミア昇格組であったリーズ所属のフィリップス。9位と大躍進を遂げたチームの主力であり、昨年に代表初招集を受けている。
彼は中盤としてのすべての能力が高く、後方での散らしもできれば、潰し屋、前線でのチャンスメイクとどこのポジションに顔を出してもある程度の仕事が出来てしまうのだ。
スターリングの先制点の場面では動き出しからフリーでボールを受けてスルーパスを供給している。スペースに動くスターリングのフリーランも見事だが、アタッキングサードで時間を作って得点をお膳立てしたフィリップスのプレイも称賛されるべきといえる。
元日本代表監督であるイビチャ・オシム氏がサッカーでバランスを保つには水を運ぶ役割の選手が必要だと発言しているが、フィリップスこそ現代の水を運ぶ人だろう。彼のような献身性の高い守備から攻撃もできる、そんな万能プレイヤーがいる国はおのずと上位の成績を残すだろう。