ロナウドのフリーキックがなかなか決まらない photo/Getty Images
独特の仁王立ちポーズも期待感薄く
ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドはEURO2020でもさっそく3得点を挙げるなど、相変わらずの得点力を披露している。
しかしその一方で、少々気になる数字もある。
フリーキックはロナウドの武器だったが、それは若い頃の話だ。近年は成功率が明らかに落ちており、お得意のナックルボールが炸裂することは滅多にない。
先日2-4で敗れたドイツ戦でもフリーキックのチャンスがあったが、ロナウドの蹴ったボールはバーの上を超えてしまった。問題は、今後もロナウドにフリーキックを任せるべきかどうかだ。
英『The Sun』のデータによると、ドイツ戦で蹴ったフリーキックがロナウドにとって代表メジャートーナメント(EURO&ワールドカップ)で担当した50本目のフリーキックだったという。
しかし、決まったのは1本のみ。50本狙って1点では、さすがに成功率が悪すぎる。
ただ、その1本の衝撃が大きい。今もサッカーファンの多くが記憶していることだろうが、その1本は2018年に行われたワールドカップ・ロシア大会のグループステージ初戦、スペイン戦の後半アディショナルタイムに決めた劇的な同点弾だった。
あの時はいつもの力強いナックルボールではなく、ゴールの隅を狙ったコントロールショットでネットを揺らしており、当時のワールドカップでも1、2を争う名シーンとなった。
あの記憶があまりに強すぎるが、冷静に数字を見ればロナウドのフリーキックは成功率が悪い。
ポルトガルのチームメイトや監督、コーチ陣にそんなことを提案できる人物がいるかは微妙なところだが、今後もロナウドは仁王立ちの構えからフリーキックを蹴り続けるのか。若い頃に比べると、期待をかけるのが難しくなっている。