今や多くの国・地域のコンペティションで導入されているVAR制度。根本精神はあくまで、“はっきりとした明白な間違い”をなくすことだ(写真はイメージ)photo/Getty Images
根本精神からかけ離れた運用になっていないか
試合映像を別室でチェックしているビデオアシスタントレフェリーが、主審による誤審や見逃された重大な事象に関する助言を行い、主審の判定をサポートするVAR制度。
ベルマーレが2-1とリードして迎えた84分、FW池田昌生からのパスを受けたFW町野修斗がボールをトラップし、左足でシュート。ボールはゴールネットに突き刺さり、町野のゴールセレブレーションの後にセンターマークに置かれたが、ビデオアシスタントレフェリーからの助言を受けた主審がオンフィールドレビューを実施。トラップの際に町野がハンドの反則を犯したとし、ベルマーレの3点目は幻となった。
VARレビュー映像を見る限り、町野の肩もしくは胸付近にボールが当たっているようにも見受けられる。少なくとも、誰の目から見てもハンドの反則をとるべき事象であるようには見えない。仮にビデオアシスタントレフェリーが介入せず、笠原寛貴主審がゴールを認めたとしても、はっきりとした明白な間違いと非難されるような場面ではなかったはず。今回のように、明らかなミスジャッジとは言い切れない場面でビデオアシスタントレフェリーが主審にオンフィールドレビューを進言し、主審がそれを実施という流れが常態化すれば、それは「“最小限の干渉”で最大の利益を得る」という、VAR制度の哲学からかけ離れた運用方法となってしまうのではないか。
また、オンフィールドレビューが頻発することで試合の流れが寸断されることや、アディショナルタイムが極度に長くなり、選手の集中力が削がれるといった難点も無視できない。この試合でもオンフィールドレビューが複数回行われ、後半のアディショナルタイムが9分間に設定されたが、この間にベルマーレは3ゴールを奪われ、手痛い逆転負けを喫している。その判定が「10人いたら10人全員、または9人か、8人まで含むか」の人数が誤審とみなすであろうものでなければ、主審が最初に下したジャッジは尊重されるべきであり、最良の判定を導き出すために審判団が長い時間を費やす姿は、本来あるべきものではないだろう。JリーグにVAR制度の根本精神が根付くまでには、もう少し時間がかかりそうだ(「」内の文言は日本サッカー協会の公式サイトより)。

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