来季は誰が一番手となるのか photo/Getty Images
スターリングの復調は大きい
昨季はプレミアリーグを優勝し、国内のカップ戦であるカラバオ杯を4連覇したマンチェスター・シティ。CLでは惜しくも準優勝となったが、指揮官であるジョゼップ・グアルディオラ就任以降、最も充実したシーズンとなった。
だが、現在開催中のEURO2020では控え組であったラヒーム・スターリングがフィル・フォーデンを押しのけ、代表でエースとなっている。得点に関しても、ハリー・ケインと並ぶ最多の3得点と攻撃面でチームを引っ張っており、調子の良さがうかがえる。また、マンCではなかった思い切りの良さが戻ってきており、前線の中心選手となっている。
スペイン代表のフェラン・トーレスも得意のクロスから好機を創出しており、こちらも2得点と悪くない数字を残している。また、本職ではない左ウイングや9番での起用も目立っており、ユーティリティ性が高まってきている。昨季、右ウイングでは限界を感じていただけに、この成長はチームにとってプラスだ。
逆に昨季、好調だったフォーデンはイングランド代表では輝けていない。グループステージこそ出番を貰っていたが、その後出番はなく、ベンチを温める日々が続いている。シーズン中の疲労も考えられるが、代表のやり方には合わないのかも知れない。
この3名に加えて休暇中のリヤド・マフレズ、コパ・アメリカに参戦中のガブリエウ・ジェズス、ユースから昇格が決まっているMFコール・パーマーが加わり、計6名で争うこととなるウイングのスタメンの座。他のクラブでも見ないほどに出場機会の奪い合いになるが、競争力を高め、来季も好成績に期待したい。