どの試合でも一定のパフォーマンスを出せるのは指揮官として計算しやすいか photo/Getty Images
右サイドでは彼がファーストチョイスだ
コミュニティ・シールドでのレスター戦、プレミア開幕戦となったトッテナム戦と公式戦2連敗中のマンチェスター・シティ。EURO2020やコパ・アメリカに出場した選手が疲労を残した状態でチームに合流しており、本来のメンバーで戦えていないと言うことはあるが、やや苦しいか。
スロースタート気味のプレミア王者だが、リヤド・マフレズはここまで安定したパフォーマンスを披露している。2018年からレスターから加入したドリブラーは、初年度こそ途中出場が多かったものの、2年目からは右ウイングとして定位置を確保している。重要な場面での活躍も増えており、印象的なのは昨季のCLでのパリ・サンジェルマン戦か。2戦合計3ゴールを挙げており、クラブ史上初となるファイナル進出に貢献した。
そんなマフレズだが、やはり圧倒的な個での突破が彼の武器だ。コンビとなる右サイドバックには主にカイル・ウォーカーが配置されるが、彼は主にリスク管理のため攻撃時に高い位置を取らない。そのため、右ウイングのマフレズは個での突破が求められるが、彼の懐の深い切り返しはマンCの大きな武器だ。また、左足から高精度のパスを送ることもでき、対峙するDFは苦戦を強いられる。同タイプに左サイドのラヒーム・スターリングがいるが、彼はドリブルでの突破以外に明確な武器がなく、現状スランプに陥っている要因は選択肢の少なさか。
このように右サイドで唯一無二の働きを見せるマフレズ。ドリブラーのスターリングが不調ということもあり、個での突破はマフレズに頼りがちなシーズンになることが予想されるが、今季も彼の攻撃性能の高さに注目したい。