CLを制して喜ぶ当時の選手たち photo/Getty Images
今やバルサもティキ・タカのスタイル失った
ジョゼップ・グアルディオラが指揮していた頃のバルセロナはカンテラ(下部組織)出身者を中心にポゼッションベースのスタイルを確立し、あらゆるタイトルを獲得してみせた。
英『FourFourTwo』は今季のチャンピオンズリーグ開幕前に「歴代CL優勝チームの中で最強のチームはどれか?」とSNSで問いかけたのだが、やはり当時のペップ・バルセロナを推す声は多かった。
グアルディオラはバルセロナで2度チャンピオンズリーグを制しており、その強さは圧倒的だった。歴代最強と言っても問題はないだろう。
ライバルのレアル・マドリードもチャンピオンズリーグを3連覇した実績があるが、スタイル的な問題もあるのかペップ・バルサをCL最強クラブに推す声が多かった。
では、当時のバルセロナを超えるチームは出てくるだろうか。リオネル・メッシやアンドレス・イニエスタら一級品のタレントが揃っていたのは事実だが、あのようなチームはタレントを揃えるだけでは完成しないだろう。バルセロナの連携あればこそのチームだ。
そのバルセロナも、現在はスタイルを見失っている。メッシやシャビ・エルナンデスが去り、チーム状況は不安定だ。ティキ・タカのスタイルを知る者は減ってしまい、もうバルセロナでもティキ・タカを取り戻すことは出来ないだろう。
グアルディオラはバルセロナを去ってからバイエルン、マンチェスター・シティを指揮してきたが、当時のバルセロナほどの集団は作り出せていない。
今夏にメッシの加わったパリ・サンジェルマンもネイマールやキリアン・ムバッペらタレント力は抜群だが、それでも当時のバルセロナとは比べ物にならない。当時のバルセロナに匹敵するクラブはそう簡単には作れないだろう。