右SBの熾烈なスタメン争いの行方は photo/Getty Images
東京五輪でもスタメンを争う
FIFAワールドカップのアジア最終予選に初招集された橋岡大樹。酒井宏樹や室屋成など実力者がひしめく右SBでどのような存在感を示すことができるだろうか。
まさかのオマーン戦黒星から始まった最終予選。サウジアラビアとオーストラリアという最大のライバルとの連戦は、この予選での大きな分岐点となるだろう。そこで選出されたのがシント・トロイデンの橋岡だ。クラブでは右WBを務めているものの、日本代表では右SBの起用が予想される。
そうなると注目となるのが、右SBのスタメン争いだ。現状で酒井が日本代表でも主力となっており、9月の酒井離脱時には室屋が良いパフォーマンスを見せた。東京オリンピックでも右SBでスタメンを争った酒井と、A代表でもハイレベルな定位置争いが見られるはずだ。
橋岡の武器はスタミナと運動量だ。浦和レッズ時代には大槻毅前監督に「足がつっても走れる」と称された男は、ベルギーでも右サイドを駆け回り、シント・トロイデンの右WBに定着した。守備の強度では酒井が非常に高いパフォーマンスを披露するも、浦和でも連戦が続いており、彼1人で乗り切ることは不可能だ。
ましてやサウジアラビアとのアウェイ戦は、厳しい環境下での試合が予想される。酒井や室屋に加えて橋岡がさらに貪欲さを見せることができれば、チームにも存在感を示すことができるだろう。